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気晴らし細論

ハンムラビ法典を実践する男 『キャッシュトラック』


どうも、こんにちは。

本日は世界一かっこいいハゲことジェイソン・ステイサムをピックアップ!



キャッシュトラック(2021)

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現金輸送を専門に請け負う警備会社フォルティコ・セキュリティ社に採用されたパトリック・ヒル、通称“H”(ジェイソン・ステイサム)は、ある日、トラックを襲った強盗を瞬時に撃退。それから間もなくして彼の乗るトラックが再び強盗に襲われると、犯人たちはHの顔を見るなり逃走してしまいます。周囲がHの正体を怪しむ中、アメリカで最も現金が動くブラック・フライデーにフォルティコ・セキュリティ社を狙う計画が進行していました。



冒頭の採用試験では車庫入れが雑すぎて積んであるダンボールをなぎ倒したり、射撃の精度がイマイチだったり、お世辞にも優秀とは言い難い内容でギリギリ合格したH。でもどう考えたってステイサムがそんな平々凡々の実力のわけがなくてワクワクする。まあ、あれだけ凄みきかせてて採用試験通りのパッとしない腕だったらそれはそれで笑えるんだけど。そんなわけでHの正体は徐々に明らかになるのですが、ひとつのシーンを異なるキャラクターの視点から何度も繰り返すガイ・リッチーお馴染みの手法はそのままに、本作は珍しくコメディ色が薄めで今までの作品とは一味違います。

重低音の効いた不穏なBGMが終始流れ続け、いつものガイ・リッチーのブラックコメディっぽい感じ、ちょっと軽薄な感じはなりを潜めています。原題が『Wrath of Man』ということで、メラメラと燃えるオープニングクレジットからすでに激シブ。直訳すると「男の怒り」「男の復讐」という具合だけど、『キャッシュトラック』ってかなり良い邦題つけたと思う。わかりやすくてスタイリッシュで、原題よりもよっぽど良いかもしんない。

屈強な男たちが防弾チョッキ着て拳銃を携帯する現金輸送警備会社、強盗に襲われるのは日常茶飯事、殺傷事件も起こりうるので高給取りだなんて仕事はさすがアメリカという感じよな。Hが強盗を瞬殺した後の事情聴取で「6人も殺してなぜ無傷なんだ?」とかFBIに訊かれてるけど、正当防衛とはいえ6人殺した人間が目の前にいてみんな平然としてることのほうがやばいだろう。下手したら過剰防衛なのでは? つくづくアメリカの治安の悪さというか、アメリカではこれが普通なのか、という社会の常識の違いを痛感する。退役軍人のセカンドキャリアも問題よな……。

さて、ガイ・リッチー×ジェイソン・ステイサムの黄金タッグに加え、スコット・イーストウッドが悪役で絡んでくるのも最高。焦点の合ってない、どこを見ているのかわからない若干斜視っぽい目つきが不気味で良い。もともと斜視っぽいのかな。演技でやってるならすごい。あとスコット・イーストウッドは声がいいのよな。低いわけじゃないけど威厳がある。そんでもって甘い。顔が写ってなくても声だけでわかる。



コメディ色は薄めと申し上げましたが、Hが特に狙いを定めることもなく雑に引き金を引いて雑魚敵の急所に命中、パタパタと倒れていくところとか、ジョシュ・ハートネット演じるデイヴがHに先輩風吹かしてたわりにいざ強盗に遭ったら取り乱しまくってるところとかはシュールで笑えます。

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