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気晴らし細論

2020年12月の記事

続 Snow Man 目黒蓮という男


どうも、こんにちは。

映画について取り上げるブログとして始めたはずなのに最近映画のこと書いてねえな、あっれ〜? と思いつつ今日も映画の話じゃないんですごめんなさい。まさかあの記事の続きを書くことになろうとは思わなかった。2020年最後の議題はSnow Manの目黒くんです。

なぜ今年を締めくくる記事に目黒くんを抜擢したかというと、年明け早々、キムタクこと木村拓哉先輩のフジテレビドラマ『教場II』にメインキャストとして出演するからであります。きっとファンも増えることでしょう。目黒くんって一体どういう子なの? という疑問を持つ方が増えるでしょう。そんな方々のために、そしてブログの閲覧数を増やすために 目黒くんの情報をみなさまとシェアハピしようと思います。お勉強はできないが、非常に賢いのだということをもっと周知したい。それくらい今年私は目黒くんにドはまりしてしまったので。

まずは基本情報のおさらいです。義務教育レベルの知識もあやしい勢いの目黒くん。「お便り」が読めず、蛇は哺乳類で、太陽は西からのぼると思っていた目黒くん(なおSnow Manは全体的におつむが弱めなので太陽が東からのぼることをちゃんと知っていたのは確か三、四人だった気がする)。しかしながら、人狼ゲームなど嘘をつく系のゲームがうまいこと、女の生態をよく理解しており現実的な恋愛観を持っていること、ひいては周りをよく見て動けるすぐれた洞察力があること、これらはすでに証明済みです。参考資料→Snow Man 目黒蓮という男

賢いのはもう私の中では確実で、疑うまでもありません。ただね、目黒くんについて知れば知るほど、逆にお勉強ができない理由が見当もつかないのです。頭の使い方もうまいし、機転も利くし、自分の考えを表現するのも上手だし、もしかして勉強しなくなったからできなくなったタイプ? 小4までは勉強できたとか言ってた気がするんだけど、サッカー始めたらサッカーに夢中で、ジャニーズ入ってからはジャニーズの活動に熱を注ぐあまり勉強しなくなって、できなくなった感じ? あまりにも意味がわからないので、私が混乱する理由をご説明差し上げたいと思います。




①言葉づかいが意外としっかりしている

他人の親のことはご両親、他人の子供のことはお子さん、目上の人の発言に対してはおっしゃる。大人であれば最低限押さえておきたい言葉づかいですが、これができない人って結構多いじゃん。テレビ観てるとめちゃめちゃ思う。スノだと佐久間くんはあんまりできてないのよ。佐久間くん大好きなんだけどさ、バラエティ番組でしゃべるたびにヒヤヒヤする。あとスノはみんなリスナーからのおたより読む時にラジオネーム呼び捨てにしがち。敬称付けような。しかし、目黒くん、アホなくせにこういうのはちゃんとしてんだよ。なんでだろうね? やっぱりご両親の教育の賜物なのかな。

また、彼らのYouTubeチャンネルの中で目黒くんがフリップに「みかな(身近な)」と書いてたのはびっくりしてしまった。それくらい漢字で書けよって思うけど、ひらがなは間違えないんだ!? っていう衝撃。ひらがなで書くことないからあんまり意識しないけどさ、「みかな」って書きがちじゃない? それから意識して使い分けしてるわけじゃなさそうだしたまに間違ってることもあるけど、「いただく」と「くださる」も概ね正しく使えてるんだよな。なぜなの?

目黒くんは他者に対してのリスペクトというか、そういうものをきちんと持っているだけでなく言葉にするのも上手です。配信での公演となった10月のデビューライブでは、昔から応援してくれてる古参ファンは「支え」で、最近応援してくれるようになった新規ファンは「力」で、その二つが僕たちの原動力になってるのだと表現した目黒くん。いつの時代もいがみ合う宿命にある古参ファンと新規ファンの争いに終止符を打つかのような、どこにも敵を作らない満点のコメント。めちゃめちゃ賢い。世渡りが上手いタイプか。あっちなみに同公演で佐久間くんが「生きてればまた会えるから生きよう」って言ったのは天才だなと思いました。コロナ禍で精神的にも金銭的にも瀕死の状態に陥った2020年のオタクたちが一番求めてた言葉じゃん。




②食レポが的確

スノのメンバーの食レポは基本「うまい」だけで押し通すパワープレイタイプか、独特すぎてわかりづらいオンリーワンタイプが多いので、相対的に上手に聞こえるというのはあるかもしれません。ただそれでも目黒くんはちゃんと視聴者に伝わる言葉を使っている印象。彼らのYouTubeチャンネルで不定期開催されるメンバーの食べたいものを当てろ企画(メンバーの一人が親となり、親の食べたいものを当てた人だけが親と一緒にそれを食べることができる)を見ていると、目黒くんがいかにまともかがわかります。特にふっかこと深澤辰哉が親の回では、顕著に現れたシーンがありました。

牛カルビ肉と松茸の炒めものを食べた時の食レポ
深澤「松茸だね」「味がついてる」「肉がやばいね」
向井「シンプルにうまいね」
目黒「松茸の香り? 風味がすごい。わかります? あの松茸の独特な、それがすっごい。鼻に(抜ける)」

全然大したこと言ってないけど、食レポが一切できないポンコツたちの代わりに目黒がお仕事してる。ありがとうな。目黒くんは味だけでなく香りとか食感とか舌触りも言葉にするからよく伝わるんだと思う。文化放送ラジオ『素のまんま』で不二家のシュークリームのレポしてた時は、ラジオじゃわからない見た目についてもちゃんと言及してて本当に上手だった。




③学習能力の塊

何かの雑誌で「好きな子と添い寝したくなる瞬間は?」という質問を受けた際、「毎週火曜日かな」と答えた阿部ちゃんについて掘り下げていた時のことです(ていうかその質問なに? そんな瞬間ねえだろ。アイドルに下ネタ振れないのはわかるけどもっと有益な情報を聞き出せよ編集者)。TBSドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』にハマっていた阿部ちゃんは、劇中の「火曜日はハグの日」に感化されて、添い寝も火曜日で!という回答に至ったとのこと。

誌面では「添い寝は毎週火曜日」と言うのみで何も説明しなかったことに「俺やべえやつだな」と自省する阿部ちゃんに対し、目黒はフォローを入れていました。「毎週火曜日」という謎の答えを残したことで、ファンの人たちにずっと阿部ちゃんのことを考えさせているわけだから阿部ちゃんは上手い、と分析。お前、本当に賢いな。ていうかフォロー上手いな。

そして先日発売されたSPURの2月号で単独グラビア撮影&インタビューを受けていた目黒くんのコメントに注目です。「あ〜なるほど」で終わるシンプルな感想を言わず、一瞬、えっどういうこと?と思わせるコメントをしてファンの気を引くのが大切なのだと豪語。

こいつ学習しているぞ!?

「好きになってほしい人には、一緒にいない時にどれだけ僕のことを考えさせるかが重要なんです。その人のことを考えてるうちに「好き」って勘違いするというのは、本当にあるんですよ(笑)」(原文まま)

要は会えない時間が愛育てるのさ(©郷ひろみ)戦法で、昔から存在する常套手段ではあるけれども、目黒はそれを使いこなしている、と。目黒はロックオンした女を絶対逃がさなそうだね。何が何でも自分のものにするじゃん。かと言って「男は女の人に勝てないし、勝っちゃいけない」という持論のある彼のことですから、無理強いするタイプでもないでしょう。じりじりと確実に自分の手の内に引き入れる感じ。手練れだわ。



さて、本記事で取り上げた数々の発言を咀嚼して、目黒がネプリーグで一問も正解できなかったようなバカだなんて誰が思う? またこれも何かのインタビュー記事(ソースが曖昧で申し訳ない)ですが、「今年仲良くなった芸能人はいない。仕事現場ではどう結果を残すかしか考えてないから、誰かと仲良くなろうってところまで頭が回らない」とのこと。そういう男だよな目黒は。同時に二つのことができないと彼はよく言ってますが、それはできないんじゃなくてやる必要がないからやってないだけだと思う。目の前の仕事に全精力を注ぐことが今の自分のやるべきことだってわかってるからでしょ。

アイドルなので熱愛をすっぱ抜かれるのはタブーなんだろうけど、それでも私個人としては仕事でしんどい時に少しでも気持ちの安らぐ相手がそばにいるといいなと願っています。それこそ教場の撮影してた頃とか相当スケジュール詰まってただろうし、これからますます忙しくなるでしょう。追い詰められないようにうまく気持ちをコントロールしてほしいな。ド根性男の目黒なので精神を病むことはあんまり心配してないけど、無茶しすぎて身体を壊す可能性はあるし、羽目を外して不祥事起こそうものならお仕事も飛んでしまうし、恋人に限らず友達なり家族なりメンバーなりとうまく息抜きして楽しくたくましく健やかに仕事に邁進してほしい。とにかく私は活躍する目黒が見たいので。息の長い芸能人になってくれ。



最後に。一個気づいたんだけどさ、目黒って、弟さんが一人いるだけで、女兄弟いないの怖くない? ここまで女のことがよくわかってて、しかも女をリスペクトしてるって、絶対にお母さんの教育でしょ。お父さんの話はたまに出てくるけど、お母さんの話はほとんど聞いたことがない。目黒の母ちゃん最強説。



そろそろ記事のカテゴリに「ジャニーズ」を作ったほうがいいのかもしれない。

トランプに惑わされたらおしまい 『今際の国のアリス』


どうも、こんにちは。

本日は話題沸騰中のこちらのドラマ!



今際の国のアリス(2020)

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日がな家でゲームばかりしている無職のアリス(山﨑賢人)は、親友二人とともに繰り出した渋谷で謎の現象に巻き込まれます。突如、無人と化した渋谷の街で最初こそ解放感に浮かれる彼らでしたが、そこは夜毎開催される過酷なゲームをクリアしなければ生き残れない今際の国でした。



ストーリーとしては『カイジ』のゲーム性と『バトル・ロワイアル』の残虐性を混ぜたような感じでしょうか。図らずもドラマ後半で「考えろ、考えるんだ」「なんでだよぉぉぉ!!!!!」みたいなことを言う山﨑賢人に藤原竜也パイセンの影がうっすら見えた気がしました。シーズン2で藤原達也パイセン出てきたりしない? あながちありえない話じゃないよね。そしてキャストのみなさまが次々と容赦なく死んでいく様は非常にハリウッド的で、これは地上波じゃやらないよねと思いました。Netflixでこそできる技。

さて、今際の国にトリップするまでは若者クズ三名様がひたすら己のクズさをさらけ出すいわゆるプロローグなわけですが、さすがクズなだけあって、なんていうか、物事を理解する反射神経が鈍すぎる。人っ子一人いない渋谷の街を目の当たりにしてから、アリスが「マジかよ」という一言を発するまで約五分。随分と時間かかったな。お前がリアル世界ではまともに生きていけない理由が、もうわかった気がする。

正直一話はつまらなすぎてこれ大丈夫なんか? って思ってたんですけど、二話の鬼ごっこatマンションが始まったあたりで一変。今際の国で開催されるゲームは、毎回必ずトランプのカードによって難易度と性質が提示されることが判明。トランプの数字は難易度を、マークは性質を表しています。クラブはチームプレイ、スペードは体力勝負、ダイヤは頭脳勝負、ハートは心理戦。

おうおう、俄然興味がわいてきたぞ。

結局最終話までイッキ見したのでドラマがおもしろかったことは間違いないのですが、この”トランプのマークによる性質分け”なるものが果たして本当に適切だったのか、ドラマが進めば進むほど疑念が深まり、本日ここに記す運びとなりました。以下、ゲーム内容に関してネタバレがありますのでこれからドラマ見るよという方はご注意ください。では検証を始めます。



クラブの3のゲーム
アリスたちがわけもわからず参加した一番最初のゲームです。雑居ビルのワンフロアにて、部屋にある二つの扉のうちどちらかを選んで進み、最終的にビルの外に出られればクリア。不正解の部屋に入ってしまうと頭を撃ち抜かれて死亡します。クラブのゲームならプレイヤー同士が協力して正解を見つけるはずですが、実はこのゲームには必勝法があり、アリスの天才的な記憶力とひらめきによってクリアすることになります。性質的には紛れもなくダイヤ。仮に頭を使わずに完全運任せの二択ゲームとして進めるなら、プレイヤーの誰が扉を開けるかというハートのゲームなのでは? すでに一つ目で崩壊していたマークの法則。


スペードの5のゲーム
住宅街のマンション(というか団地?)の中でマシンガンを持った鬼から逃げつつ、一室だけ鍵の空いた部屋(じんち)を見つけてスイッチを押すことができればクリア。スペードなら体力勝負のはずですが、蓋を開けてみればアリスはみんなで協力して鬼の場所を教え合ってうまく逃げようと他プレイヤーに提案し、カルベはアグニとともに鬼退治を試み、最終的にじんちにたどり着いたのはアリスの冷静な分析によるもので、ゲームを終わらせるには二人以上のプレイヤーが協力する必要がありました。これはスペードというよりクラブだろう。


クラブの4のゲーム
トンネルの入口に停められたバスからスタートし、時間内にゴールにたどり着けばクリア。問題はゴールの場所がわからないことです。バスが燃料切れで動かないので走ってゴールに向かう御一行ですが、少し考えればバスから離れるのは得策ではないとわかるだろうに。だってさ、ゴールの場所が明確に示されてない以上、徒歩(走り)でゴールを目指すのは無謀だと思わん? 私なら最初から燃料調達してバスで移動してました。 途中でアリス自ら「こんなに走るならスペードのゲームだろ」みたいな愚痴をこぼしていましたが、それに気づけるなら最初からルールを疑えよ。これは強めにとんちの効いたゲームなので、どれかというとダイヤなのでは?


ダイヤの4のゲーム
壁に設置された三つのスイッチのうち、隣の部屋の電球に繋がっているのはどれかを当てればクリア。制限時間ギリギリまで粘ってアリスが何とかタネを見破りましたが、これは正直言って巷でよく見る問題です。私でもわかりました。こんな楽勝なゲームがビーチの幹部候補のテストなら私でも幹部になれました。 なぜゲーマーのはずのアリスがタネを知らなかったのか意味不明。一番最初のゲームのほうがよっぽど難しかったんですけど、どういうことでしょうか。



以上、ここまで検証でした。ハートのゲームに関しては概ね納得だったので特に取り上げませんでしたが、特にクラブの3と4のゲームは性質的にも難易度的にも全くもって不服。ということで調べてみたら、なんとこの二つのゲームは原作漫画とルールが違うみたいです。

なんで変えた?

改悪がすぎる。一番やっちゃだめなやつ。しかもね、ドラマの中では「クラブはチームプレイ」としか言われてないんだけど、原作では「クラブはバランス型。プレイヤー同士協力するとクリアに近づく」と説明されているらしい。どないやねん。それならクラブの4はまあまあ納得できるわ。



ちなみにカルベ役の町田啓太は金髪なんですけど、金髪はしぬほど似合ってないから『きみの瞳が問いかけている』(2020)は改めて黒髪で大正解だったわ(詳しくはこちら→リアリティを捨て去り、笑いを手に入れる 『きみの瞳が問いかけている』)。あれはマジありがとう。

とても私的な2020年楽曲ベスト5


どうも、こんにちは。

2020年も残りわずかとなりましたので、本年の音楽シーンを独断と偏見で総括したいと思います。2018年はKPOPベスト5でしたが、2019年は華麗に企画をなぎ倒し、2020年はKPOPに限定せずに参ります。というか単純にKPOPを以前ほど聴かなくなっただけです。最近はNCTとモネクしかチェックできてない。

というわけで、以下、順不同です。



WayV - Bad Alive


この曲に関しては、以前記事を書いたのでそちらを読んでいただければ私がいかにハマっているかおわかりいただけると思います。→WayVのおかげで中国語にも手を出そうとしている節操なしは私です

テンちゃんのCメロが最高。私が言いたいのはそれだけです。





米津玄師 - 感電


ファンク大好き。イントロだけでMAXぶちあがる。TBSドラマ『MIU404』の主題歌であるこちらの曲は歌詞が404のコンビとリンクしててやばいとか言われておりますが、そんなの関係ねえ。歌詞どうこう以前に曲が最高なんだよ。なかなかの暗い展開にこの明るいファンクがインサートされるそのちぐはぐ感が切なくってぐっとくる。特に青池さん回の4話に勝る使い方はないよね。この曲はあの回が一番輝いてた。米津玄師の曲は今まであんまり好きじゃなかったのですが、こういうのも書ける人なんだなって知って米津すげえと思いました。ちなみに米津の曲はテンポの取り方が独特で自分で歌うとなんか変な感じになりません? 私がリズム感ないのか?





iri - Sparkle


もうね、イントロのインパクトがすごい。先ほどの『感電』と肉薄する強さです。小説は冒頭、漫才は掴み、音楽はイントロ、何事も最初が肝心。最初の印象で全体の出来の70%くらい決まるんじゃないか。近未来感とレトロ感、両方あるのはどういうことなんだろう。あとは息継ぎするポイントがわからないくらいつらつらと続く歌詞が心地よくて、気づいたら一曲終わってる。iriの曲では『fruits』も好きなのですが、あれは2018年リリースなので本日の議題にのせられないのが残念です。





藤井風 - キリがないから


藤井風という新進気鋭のミュージシャンがいるのは知っていた。曲もいくつか聴いたことがあった。しかし先日観戦しに行ったBリーグの会場で流れてるのを聴いて、初めて藤井風のパワーを感じた。なんかうまく言えないけどパワフルで媚びてなくてめちゃめちゃかっこよかった。そして「気づけば二十歳は遠い過去 いや夢? マボロシ」という歌詞に戦慄した。そうなんだよね。気づけば二十歳は遠い過去なんだよ。怖い話。





NCT U - Misfit


10月に始動したNCT2020の曲がどれもこれもクオリティ高くて度肝を抜かれています。NCTはいつも想像の上を行く。思い返せば『Kick it』もリリースされたのは今年の始めだったし、NCTの曲は全部いい。あれ? 2018年と同じこと言ってるな。とまあ、そんな中で私が『Misfit』を推すのはただヒップホップが好きだからです。新メンバーであるソンチャンのラップを今回初めて耳にしたわけですが、ちょっとGiriboyに似てる気がして前途有望だなと思いました。この曲で音楽番組に出てくれないのはなぜなの?





ベスト5に入らなかった次点の話をすると、以前から申しておりますようにジャニーズの曲にはあんまり惹かれないことが多いんですが、Snow Manの『KISSIN' MY LIPS』は結構好きです。全編英語詞、Diorのタイアップ曲ということもあって、ハブ空港にて出国手続きを済ませた後に立ち並ぶ免税店の匂いがする。聞くところによると、作曲・編曲に関わってるのが韓国の方らしいので、ある意味ではKPOPに近いのかもしれない。ぶっちゃけ歌の入ってないインストゥルメンタルが最高(え?)。

それからモネクことMONSTA Xさんの3rdアルバム『FATAL LOVE』はなかなかよろしいです。98点の曲はないけど、軒並み80点くらいで久々の名盤なのではないかと思っています(超えらそう)。




なんか、こうやって並べるとやっぱり私の好きな曲って傾向が偏ってるな?

江戸川乱歩、B級パニック映画になる 『キラーソファ』


どうも、こんにちは。

話題作も多数公開されている中、世の中の潮流に完全に逆らってB級映画。



キラーソファ(2019)

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ダンサーのフランチェスカ(ピイミオ・メイ)は殺人事件の捜査をしている二人組の刑事から事情聴取を受け、切断された人の足の写真を見せられます。被害者と思われる人物はフランチェスカの元カレでしたが、破局後ストーカー化した元カレから身を隠すように生活していたフランチェスカは何も事情を知りません。そして同日、フランチェスカは呪われた曰く付きの古いソファを、そうと知らずに知人から譲り受けてしまいます。



世の中にはサメ系のパニック映画ばっかり観るマニアの方がいると聞きますが、最近その気持ちがわかるようになってきました。暗い映画も大好きだけどさ、アホくさいB級映画を観るのも楽しいよね。前回記事の「きみの瞳が問いかけている」のような作品はシリアスなラブストーリーと思って観るからちょっとしたアラが目立っていろいろツッコみたくなっちゃうけど、最初からゆるゆるな映画とわかってれば超えるべきハードルなどないに等しい。もはやスマホ片手に鼻ほじりながら眺めるくらいのノリ。

というわけで本作もB級パニック映画という肩書きに違わぬ適度なゆるさと若干の恐怖感で快調に進むわけですが、映画レビューサイトを覗くと5点満点中2.3とか目も当てられない低評価。あまりにも低い。低すぎる。確かに完成度は高くないけど、正直そんなにこき下ろすほどではないと思う。と、ここでふとある考えが私の頭によぎります。そしてその予感を裏付けるかのように、レビューサイトには「ソファが人を襲うというトンデモ設定!」「予測不可能な殺人ソファ」という文言が踊り狂う。


まてまて、もしかして、みんな、『人間椅子』というエログロホラーの傑作を知らんの?


ソファが人を襲うホラー映画だなんて、あらすじを読んだ時点で『人間椅子』かよって私はテンション上がったのに、『人間椅子』というワードは不自然なほどレビューの中に出てこない。嘘でしょ。『人間椅子』ってそんなに知名度低いの? 江戸川乱歩なのに? とか偉そうなこと言っておいて、私も江戸川乱歩の著作は友人に勧められた短編いくつかと『孤島の鬼』くらいしか読んだことないんですけれども、個人的には『人間椅子』が江戸川乱歩の最高傑作だと思ってるんで。やっぱり持つべきものは友だな。

さて、どう考えても物語の素地は人間椅子だと思うけどさ、そうでないならむしろ一体どんな設定なのか知りたいじゃん。答え合わせという意味でも観たさが余計に募るじゃん。そしていざ蓋を開けてみたら、ソファがまるで人格を持っているかのように動く。機敏に動く。フットレスト部分が足のように、肘置き部分が腕のように、ヘッドレスト部分が頭のように、およそホラー作品とは思えぬコミカルな動き。物理の法則を超えたオカルト映像。これぞB級の醍醐味。同時に、あれ、人間椅子じゃ、ない? と若干の不安を覚え始める。

※以下ネタバレあります。

登場人物がひとりまたひとりと順調にソファの餌食となりながら、物語は徐々に佳境に入ってまいります。フランチェスカの親友のマキシは祖父の営むアンティーク家具屋を手伝っており、祖父には除霊あるいは霊媒の心得がある様子。そんな祖父の協力で、どうやらソファには悪霊が取り憑いているらしいということが判明。悪霊を木箱に入れて燃やすことを計画します。

フランチェスカは木箱を持って恐る恐るソファに近づきますが、彼女自身は除霊師でも霊媒師でも何でもないのでソファから悪霊を分離させて箱に入れるなどという芸当は当然ながらスムーズに進みません。じれたフランチェスカは直接ソファに火を放とうと決意。ソファにガソリンを撒き、マッチを擦って前方にかざす。それをソファが息を吹きかけて消す。フランチェスカがマッチを擦って掲げてはソファが息を吹きかける。ひたすら繰り返される茶番。はよマッチ投げろや。擦ったら間髪入れずにすぐ投げろ。

時を同じくして、フランチェスカの元カレの事件の被疑者が取り調べを受けていました。その男は、協力はしたけど殺してないと言い張ります。足を切断したのも本人の意思で、頼まれてやったことだと必死にアピール。なぜ足を切断する必要があったのか問い詰める刑事としばし押し問答をしたのち、ようやく白状。

「どうせ信じない」
「言ってみろ」
「彼は収まろうとしてたんだ」
「何にだ?」
「ソファさ」


でしょうね。


むしろそうでなきゃ困るんだよ。そんなにもったいぶらなくてもわかってたよ。ていうか安心した。マキシのおじいちゃんが「悪霊は人間にしか取り憑かないはずなのに不思議だなあ」なんてつぶやいて、わかりやすすぎる下手くそな伏線を張ってはいたが、ようやく真相を聞けて安心した。マジでソファという無機物に魂が宿ってひとりでに動いてるとかじゃなくてよかった。だってメインポスターだと歯生えてっからね。デフォルメされすぎでしょ。



『人間椅子』を知らない方はこれを機にぜひ読んでみてください。ぶっちゃけ『キラーソファ』はどうでもいいから『人間椅子』のほうをチェックしてほしい。青空文庫でも読めますので。同じ江戸川乱歩作品なら『人でなしの恋』も耽美で大変よろしいよ。