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気晴らし細論

2019年08月の記事

大好物は潜入捜査もの その②


どうも、こんにちは。

前回に引き続き、潜入捜査ものの作品についてお届けしたいと思います。潜入捜査は身を滅ぼすパターンがほとんどだけど、中には潜入捜査で仲間を手に入れるパターンもある。ステイチューン。

今でこそド派手カーアクションが売りのちょっと笑えるコメディ要素もありのザ・ハリウッド的なシリーズになっている『ワイルド・スピード』ですが、初期は結構真面目な人間ドラマでした。連続強盗事件を追う潜入捜査官のブライアン(ポール・ウォーカー)と、ストリートカーレースで荒稼ぎをする凄腕ドライバーのドミニク(ヴィン・ディーゼル)によるアツい友情の話。

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一作目の『ワイルド・スピード』(2001)の骨組みは、キアヌ・リーヴス主演の『ハートブルー』(1991)をもとにしているということを以前お話したので(詳細はこちら→『ワイルド・スピードシリーズ』について思うこと)、今回はこの二作をちょっと比較してみます。

まず『ハートブルー』は主人公ジョニーが新人FBI捜査官であり、これから潜入捜査をするよ、というのが冒頭で明かされています。警察学校では成績優秀だし見るからに好青年。まあキアヌは実際いい奴だから溢れ出ちゃってんだな。内側から。

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一方の『ワイルド・スピード』はというと、ブライアンがロス市警の人間であることが明かされるのは作品全体の3分の1が過ぎた頃(35分あたり)。それまでは大金叩いて車改造しちゃってるスピード狂のイケイケ兄ちゃん(車部品を扱う店に勤務)です。

ブライアン

ブライアンが警察官に見えない、ただのイケメンのチンピラ兄ちゃんにしか見えないというのは大きなポイントです。前回もちょろっと言いましたが、潜入捜査官がその正体を明かすタイミングは、捜査官自身の生き残りをかけた命綱であるとともに作品のオリジナリティを出す生命線でもあります。しかもそのタイミングというのは見てる観客側に明かすタイミングと、作品の中で他のキャラクターに対して明かすタイミングと、作中に2度あるわけです。それをどこに持ってくるかは大いに脚本家の腕が試されるところであります。

最初から潜入捜査官が潜入捜査官とわかっているのが悪いとは言わないけど、やっぱりある程度進んでから明かされるほうが「え!そうなんだ!」っていう驚きがあるじゃんね。そのほうが楽しいじゃんね。

では次に作品の核となる題材ですが、『ハートブルー』はサーフィン、『ワイルド・スピード』は車を通じて登場人物たちが仲を深めます。一般的にサーフィンよりも車のほうが身近だし、車はみんな大好きだからね。車離れが進んでると言われるこのご時世にも、車好きはまだまだごまんといる。運転免許を持っていない私でさえ、ワイスピ見た後はちょっと免許取ろうかなとか考えたもんね。影響されやすすぎる。

何と言ってもストリートカーレースはロサンゼルスの一種のサブカルとも言えるくらい若者たちに浸透しているらしいのですが(犯罪行為だけど)、過去の映画などではあまり扱われませんでした。それを題材にしたことで強い支持を得た部分もあるでしょう。シリーズが進むにしたがって、メキシコやらブラジルやらスペインやらイギリスやら日本の首都トーキョーやら世界各地でレースしていることを考えても、車狂いは国境を超えるんだなって感じ。

ここまでの話で、私は『ハートブルー』がダメだと言いたいわけじゃありません。むしろ『ハートブルー』あってこその『ワイルド・スピード』なので『ハートブルー』の功績はでかい。先に作られたものを土台にして新しく作る場合、前と同じだとパクリと言われます。つまり後から作るほうが当然ハードルは上がる。だから良い部分を踏襲しつつ、改善・再構築することが必要になるわけですが、ワイスピはそれに成功している。もう大成功。ていうか大爆発。



ちなみに潜入捜査とは関係ない余談になりますが、言語学オタクとしてめちゃアツかったシーンをご紹介しますね。でた。

ブライアンとドミニクが初めてゼロヨンで対決した後のシーンで、日本語字幕つけた人すごいなと思ったのが次の会話です。ドミニクに僅差で負けたブライアンは、ニヤニヤしているのをドミニクにツッコまれます。


上記動画0'32〜
ドミニク:What are you smiling about?
ブライアン:Dude, I almost had you.
ドミニク:You almost had me? You never had. You never had your car.

公式日本語字幕
ドミニク:何笑ってんだ?
ブライアン:もう少しで勝てた
ドミニク:俺に勝てた? 車のコントロールもできずに?

おわかりいただけますか。

haveが万能すぎて非ネイティブには扱いきれないあるある。

このシーンではhaveを「勝つ」的な意味と「使いこなす」的な意味で使っている。まあ「使いこなす」のほうは大元の「持つ」「所持する」から想像できなくもない。自分流に使いこなすことを「(自分の)ものにする」とか言うし。でも「勝つ」は無理だろ。そんな使い方があるなんて知らない。でも辞書にもちゃんと載ってるんですよ。私が高校時代に使っていた研究社のライトハウス英和辞典第5版には、haveの13番目の意味として「《略式》(人)を打ち負かす;(人)をやっつける」って書いてありました。

You had me. You never had me. 使ってる単語も文構造も単純なんだけど、単純がゆえに直訳してしまうとカタすぎて不自然。ワイスピの生命線とも言えるチンピラチャラチャラ感が一気に吹き飛んでしまう。そんなことあらば一大事だ。本当にうまいこと訳したなあ。きっとhaveがhaveできたら英語上級者、いや超上級者の仲間入りできる。うまいこと言った。

haveって意味いっぱいあるからhave縛りでラップとかできたら超クールだよね。ていうか個人的にはブライアンの「dude」とかも結構好きなんだよね。dudeなんてネイティブしか使わないやつだよ。それだけでクールだよ。



では最後に、変わり種として『21ジャンプストリート』(2012)をご紹介します。こちらも仲間を手にいれる系の潜入捜査ものです。

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学生時代は同級生ながら接点のなかったカースト上位のイケイケ男子と下位の地味男子が警察官になってバディを組み、お互いの足りないところを補い合って親友になるというあったかムービー。基本的にコメディ要素が強くて笑える。これだけ笑える潜入捜査ものは珍しいと思います。続編として『22ジャンプストリート』(2014)もあります。

さらにおもしろいのが、本作はもともとテレビドラマとしてシリーズ化していた作品をリメイクしたもので、そのドラマ版で主役のひとりを演じていたジョニー・デップがカメオ出演しています。役どころもドラマ版の設定を引き継ぎ、潜入捜査官役。徹底してるな。おまけにジョニー・デップは他にも『フェイク』(1997)という作品で潜入捜査官やってます。こちらはコメディではなく身を滅ぼすパターンのやつです。アル・パチーノの渋すぎる枯れ演技も見れるよ。



世の中にはまだまだ潜入捜査ものの作品があるので、これからもっとお勉強していきたいと思います。近々『フェイス/オフ』(1997)や『ディパーテッド』(2006)を観てみる所存です。

大好物は潜入捜査もの その①


どうも、こんにちは。

たびたび潜入捜査ものが好きだと言ってきましたので、本日は具体的にどういうところが好きなのか分析してみました。

まず私の基本的な性格ですが、私はひねくれ者なので良いことが起きたらその裏にある悪いことを考えるし、良いことに乗っかって金儲けが発生するだろうなと考えるし、悪いことが起きたらそれは何か他のもっと悪いことを隠すためのスケープゴートなんじゃないかと考えます。ひねくれ者なので。そういうわけで、一体誰が善人で誰が悪人なのか、何がよくて何が悪いことなのか。考えれば考えるほどわからなくなっていくどうしようもない系の倫理観ぐらぐら人間ドラマが好きなんだと思います。

作品によっては "潜入捜査もの" と言うだけでネタバレになる場合があります。このあと「これから観ようと思ってたのに!こんなの知りたくなかった!」という事態が発生しても、ごめんねごめんね。当方は責任を負いません。では行きます。

潜入捜査、おとり捜査、英語で言うならアンダーカバー。はっきり言ってこの類の話にハッピーエンドなんてものは存在しない。もし自分だったら潜入捜査を打診された時点で断るね。例えその組織での出世の道が絶たれることになろうとも潜入捜査だけは御免だ。

ていうかみんな引き受ける前に一回立ち止まってよく考えた? 眠れなくなるくらい考えた? 眠れなくなってからがスタートだからな? なぜなら引き受けたが最後、そこからはアクセル全開で破滅へまっしぐらよ。ブレーキとかいう代物は最初から付いてないし、ウィンカーも出せないよ。ウィンカー出したら消されるよ。

つまりそこは無間地獄。映画好きの方なら、私が話をどう繋げようとしているかもうおわかりかと思います。そうです。香港ノワール映画の金字塔として世界的に高い評価を得ている『インファナル・アフェア』(2002)です。

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この作品は原題が『無間道』というんですが、これは仏教における概念で、一度入ると抜け出せず、絶え間ない苦しみが続く無間地獄のことを指します。タイトルが渋いんじゃ(突然現れる千鳥ノブの人格)。容赦のなさと諸行無常のことわりを感じるし、バッドしかありえないエンドを想像させてくれる。しかしポスター上部の「女も惚れる本物の男のドラマ」ってなんぞ。そのクソダサコピー考えてきたやつ体育館裏集合な。やるならせめて「男も惚れる本物の男のドラマ」だろう。女が惚れるのは通常です。

さて、これはマフィアに潜入してる警察官と、警察に潜入してるマフィアって設定なんですけど、考えなくてもわかる。後者の勝ちに決まってますがな。だって本来の身分がどうであろうと、マフィアに潜入してたらその人の世間一般からの評価はマフィアだし、逆に警察に潜入してそこでの地位を獲得してるなら誰がどう見てもその人は警察官だから。

潜入捜査あるあるを言いますと、マフィアや反社会組織に潜入してる警察官はですね、本来の警察官という身分を証明するのが非常に困難なのです。まず潜入捜査の事実を知ってる人が警察内のごく一部に限られている。その人たちが死んだり、何か不都合があって事実を隠蔽したりされるともうおしまいです。映画の場合、潜入捜査官が警察側に裏切られてもみ消されてボロ雑巾のように捨てられるケースが後を絶ちません。だからやめとけって言ったじゃん。

ちなみに、ポスターは本国デザイン(たぶん)のこっちのほうが断然いい。

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潜入捜査官は本来の警察官という身分を証明するのが困難である、というあるあるをお伝えしました。
次はそれを非常にうまく利用していた『名もなき野良犬の輪舞』(2017)をご紹介しましょう。

プランダン

同じアジアの中でも、こちらは韓国産のノワールです。この作品には、なぜ潜入捜査をしなければならなくなったか、なぜそこから抜け出せなくなってしまったか、そういう無間地獄の説得力がありました。

潜入捜査を命じられたペーペーの警察官ヒョンスは、一度はその任務を拒否します(偉いぞ)。しかし病気の母親の治療費を警察が負担するという交換条件を出され、やむなく受け入れます。言うなれば母親を人質に取られた状態です。韓国男児は親を大切にする文化ですから。特にママラブですから。ところがそのママはある日突然事故死してしまいます。潜入捜査を続ける理由がなくなって任務を降りたいと言うヒョンスに「捜査記録を消してただの犯罪者になりたい?」と脅迫してくる上司。横暴だな。

そう。この時のヒョンスはムショの中。捜査対象の犯罪組織の幹部が服役中ということで、彼の懐に入るために罪も犯してないのにムショ暮らしを強いられているのです。むごすぎぃ。もうさ、警察はヒョンスくんを使い捨てする気満々じゃん。ヒョンスくんの中で警察への不信感が募っていきます。そして警察には無視された「ママの葬儀を出してくれ」という願いを叶えてくれたのが例の反社会組織幹部であり、徐々に彼を慕うようになっていく、と。

韓国ノワールでは正直『新しき世界』(2013)のほうが一般的な評価は高いんだけど、個人的に外せないのはやっぱり『名もなき野良犬の輪舞』(2017)なんだよね。『新しき世界』は人との関わりのあたたかみがあった気がするんですよ。主人公は警察官だけどヤクザのファミリーたちとの関係も大切なものになってきてしまって、任務と人情の間で揺れてる感じだった。より容赦がないのは『名もなき野良犬の輪舞』のほう。

この作品はストーリーがうますぎてあまりにも好きなので語り明かしたいくらいなんだけど、それをやるにはあと5回くらい観てからじゃないとと思っています。もう少し寝かせます。初見の時に勢いで思いつくままに書いた記事も置いておきます→コリアンポップノワール映画の原題には隠れた意味がある? 『名もなき野良犬の輪舞〈原題:不汗党(プランダン)〉』



お次は、先ほどちらりと名前を出した『新しき世界』と似た部分があるこちら。
『イースタン・プロミス』(2007)

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ストーリー展開は異なるけど、ラストシーンの構図や意味するところはほぼ同じです。ていうかこの作品はもうここでこのテーマで取り上げてること自体ネタバレなのであまり詳しい話はしないでおきます。先に紹介した『インファナル・アフェア』『名もなき野良犬の輪舞』とは違って潜入捜査官が主人公ではないので、観客も主人公とともに徐々に事態を把握していく感じがスリリングでたまらないっす。

潜入捜査官の最大のかなしみは、己の正体を誰にも打ち明けられないことですかね。明かすとしたら誰にどのタイミングでどれくらい打ち明けるのか。それは潜入捜査官の生き残りがかかった命綱でもあり、作品としてのオリジナリティを出すポイントでもあります。その点『イースタン・プロミス』は抜群だったと思います。少なくとも私は騙された。

自分が何者で何を目的にしてるのかを人に話せないのはかなりもどかしいから、強靭な精神を持ってないと務まらないと思うんですよ。リアルで人狼やってるみたいなもんですよ。市民が人狼のふりするわけだから逆だけれども。私は賢くて精神的に強い人に猛烈に惹かれるところがあるので、何事にも動じず孤独に任務をこなす潜入捜査官はそりゃあかっこよく見えるよね。リアル世界では出会いたくないけどね。悲劇が始まってしまうからね。



まだ続きますが、すでに結構長くなってしまったので一旦切り上げます。次回、その②。

SixTONESがカバーした「YOU」が抜群によかった件


どうも、こんにちは。

ジャニーズJr.のSixTONESとSnowManについての記事を書いたのは約3ヶ月前だったでしょうか。

2020年にCDデビュー決定とのことで、本当によかったね〜(しみじみ)。

まさか記事を書いてからこれほど間もなく朗報が入るとは思わなんだ。私はちょうど彼らと同世代なのでぜひ日の目を浴びて活躍してほしいなと思ってたし、いざデビューが決まったらなんだか古い友人かのように、よかったな、でもこれからが大変だぞ、さらに精進しろよ、幸せになれよ、という謎の感情に包まれています。

ド新規が何言ってんの、と古参のファンから怒りを買いそうなのでこれくらいにしておきますが、ただひとつ言わせていただくならば、SnowMan目黒くんと宇宙sixのメンバーとファンのことを思うとこの世は諸行無常だな、つら……となります。目黒、きみはきみらしく行け。



では本題へ参りましょう。

SixTONESはKAT-TUNの系譜のいわゆるオラオラ系グループということで、数ある先輩グループの中でも特にKAT-TUNの楽曲をカバーすることが多かったようです。つい先日の8/9放送の少年倶楽部(以下、少クラと記述)ではKAT-TUNの「YOU」を披露していました。過去すでに何度かコンサートなどでは披露していたみたいですが、少クラでは初なのか?(違ったらごめん)

スマホをぽちぽちしながら流し見していたらキンプリ永瀬の「SixTONESでYOU」という曲フリが聞こえてきて、「ん!? YOUってまさか!?」と注目すると、流れ出すあの聞き覚えのあるイントロ。おいおいマジか、と一旦スマホを置く私であります。

この「YOU」という曲は、KAT-TUN亀梨がメインキャストで出演した2006年夏期の月9ドラマ『サプリ』のオープニングテーマでした。私は当時ドラマをリアルタイムで観ていて、この曲がそれはもうべらぼうに好きだったんです。でもどういうわけか音源が発売されなくてね、ドラマのオープニングを何度巻き戻して聴いたことか。懐かしいね……。

しかしまあそんなことはすっかり忘れていたわけです。忘却の彼方ですよ。そんな状況で、SixTONESカバーバージョンで久々に「YOU」を聴く。


おっ、おっ、おっしゃれ〜〜〜〜〜〜!!!


もう13年も前の曲なのに、マジ?(言ってて怖くなってきた)

音楽の専門知識に乏しいのでここから「〜みたいな」「〜に似てる」など曖昧でぼやぼやした比喩表現が多くなりますが、精一杯伝えるのでお付き合いください。

まず爽やかなイントロに始まり、サビに移るところ、ターンテーブル回すみたいなエフェクト音がリズミカルに入ります。そしてその裏でギターの高めのピッキング音が鳴っている。はい、すでにおしゃれ。京本くんがビートに合わせて体を揺らしている。サビではアーバンジャズさながらにトランペットが後ろでパッパッと響き、モダンな雰囲気を醸しています。ここ、京本くんがビートに合わせて体を揺らしている(2回目)。

この曲はまず最初にサビが来て、Aメロへと移る構成になっています。しかしサビからAメロへすぐに繋ぐのではなく、間にラップパートが入ります。このラップパートのバックの曲調がまたおしゃれ。どことなくファミコンゲーム時代の音楽っぽい。ちょっとレトロなの。ボンバーマンのステージ選択画面で流れるような(マニアックすぎる)。いざAメロに入るとね、SixTONESはみんなちゃんと歌えるから安心して聴けるのよ。まあ高地はちょっとあやしい気がするけど許容範囲でしょう。

そして重要なのが衣装。

なんと紺地に白ストライプのスリーピーススーツです。しかも中のベストがダブル。そしてびっくり案件がもう一つあります。実はただの白ストライプじゃない。紺と白の間にえんじ色が入ってるの。つまり紺と白とえんじ色のストライプ。ジャケットの裏地もえんじ色。 (裏地えんじ色は嘘でした(汗)すみません。紺色でした)

本当にジュニアの衣装?

おしゃれすぎないか?

さらには高地、京本以外の4人はアイウェア着用です。慎太郎は黒縁めがね、北斗とジェシーと樹はサングラス。あとはピアスをつけてるメンバーもちらほら。ガッチガチのスーツでなく遊び心のきいたモダンなスーツに、シンプルなアクセサリーで個性を出す。

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画質が悪くて恐縮ですが、わかるかな、えんじ色。

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おしゃれすぎない??????

ジュニア内で平均身長が一番高いと言われている彼らが着てるからいいんだろうね。176、7cmあるんでしょ? そりゃ似合うだろスーツ。



では次は歌詞に注目してみます。シンプルに愛を伝える爽やかラブソングです。

「あなたのために生きていいかな」
「あなたを好きになっていいかな」
「I wanna be your lover」
「傷ついても構わないさ」
「この気持ちを伝えるだけ 熱いうちに」

1サビ〜1Bメロまでの歌詞を見る限り、付き合う前っぽい。思いを伝える前っぽい。でも二番の歌詞を見ると、

「駆け引きなど似合わない」
「隠すことは何もない」

付き合いたてって良くも悪くも多少取り繕うものだと思うんですけど、そういうのはいらんと。どういうことかっていうと、こういうこと。↓

「たったひとつの夢を分け合いたい」
「あなたの他に何もいらない」
「どんな哀しみさえも超えてゆける」

プロポーズっすね。

一生を共にするパートナーだから駆け引きもカッコつけたりも必要ないと。そういうことです。こういう歌詞はバラードだとメンヘラじみてくるんですけれども、これだけ明るい曲調だと不思議や不思議、ウェディングソングになるんですね。

13年前に聴いた時は何も感じなかったんですが、「たったひとつの夢を分け合いたい」って部分には思わずおお〜となりました。アスリートだったり、芸術家だったり、経営者だったり、あるいは芸人俳優歌手、政治家なんかもあるかもしれませんね。片方のやりたいことをもう片方がサポートする。そういうことなのかなってじんときてしまった。

人称の選び方もまた素敵。「僕」「俺」「私」のような性別の限定される一人称が入ってないから男も女もみんな入り込めるし、二人称が「あなた」なのもいいな。憧れとか尊敬とかそういうものが感じられる。ドラマ『サプリ』が年下男性×年上女性の恋だったからっていうのもあると思うけど、男性から女性へ贈る曲としても最高じゃないですか。SixTONESは芸人ばりのノリのよさがあるのでこれから男性人気も出そうだし、彼らが歌うのって意味があると思う。

それでちょっと想像したんですが、例えばマルーン5の「Suger」のMVみたいに結婚披露宴でパフォーマンスとかすごく似合いそうなので見てみたくなった。参考動画↓


少クラでのパフォーマンスがスタンドマイクで静かに歌うスタイルだったので、ちょっとバックコーラス感あったよね。主役が他にいて、それを引き立てる6人のような。なんだかスペシャルゲストっぽかった。SixTONESはトークさせたらしっちゃかめっちゃかな個性の強い6人ですが、パフォーマンスの時にはちゃんと全員でスタンスを合わせるところにプロ意識を感じる。

ひとつリクエストをつけると、ジェシーや京本はネクタイが緩めだったので、ボタン全部閉めてネクタイもきゅっと締めて全員びしっと着てくれたら最高。自他共に認める一番チャラい田中樹がそこんところちゃんとしてたのちょっと意外でおもしろかった。

世界一かっこいいハゲを決めよう 『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』


どうも、こんにちは。

本日は、先週から公開が始まったこちらの作品をどうぞ。

ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019)

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言わずと知れた大人気シリーズのスピンオフ作品です。元FBI捜査官のルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)と元MI6エージェントのデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)が手を組み、テロ組織から新型ウイルス兵器の奪還を目指します。

顔を合わせれば噛み付き合う犬猿の仲の二人がバディを組んで世界を救うっていう王道のあれなんですけど、

もう楽しいから何でもよくね?

今作は、ショウの妹ハッティ(ヴァネッサ・カービー)と、ショウの元同僚でいまやテロリストとなってしまったブリクストン(イドリス・エルバ)を加えた四人がメインキャストとなっております。おそらくワイスピファンはみな思ったことでしょう。弟が出てきたかと思えばさらに妹までいんのかい。しかもこの妹、お兄ちゃんと同じMI6所属。そして初登場にして堂々たる存在感。めちゃくちゃ美人。

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こんな暗がりでこんなに美しく映れるのすごくない?

ジェイソン・ステイサムとヴァネッサ・カービーの実年齢差およそ20歳なんだけど、兄妹役だからたぶん設定としては10歳差くらいじゃないですか。で、実際それくらいに見える。ということはジェイソン・ステイサム若いね? あっ嫁が若いから?(ジェイソン・ステイサムのパートナーは20歳年下のモデル兼女優のロージー・ハティントン)

以前、友人がジュード・ロウのことを「世界一かっこいいハゲ」と称してて、私もその意見に賛成だったのですが、本作を観てしまったからには意見を変えざるを得ません。ジェイソン・ステイサムこそ「世界一かっこいいハゲ」です。ジュード・ロウごめんな。

ジェイソン・ステイサムの何がいいって、そりゃあブリティッシュ英語でしょう。え?

低いガラガラの声から繰り出されるブリティッシュ英語、いい。ていうか今回は妹のハッティも悪役のブリクストンもみんなブリティッシュ英語だから耳が癒される。ちなみに予告にもあるブリクストンの「I'm black superman.」ってセリフがめちゃくちゃ好きです。厳密にはセリフそのものじゃなくて発音なんですが、わかります? 「black」の発音って、全然「ブラック」じゃないよね。母音ひとつしかないから。語頭の「b」も語尾の「ck」も子音だけだから。特に語尾に残る子音ってすごくいい……(言語学オタクより)。

とまあ冗談はこれくらいにして、ジェイソン・ステイサムのアクションはやっぱりかっこいい。テキパキしててスマート。ロック様も大好きなんですけど、あちらはパワー勝負みたいなところあるからね。すべて筋肉で捩伏せる的な。ロック様はお父ちゃんだったら超うれしい。

あとステイサム様は謎のサービスキスシーンがあって笑ってしまった。こうなるとにわかに浮上するステイサム様お色気要員疑惑。でも私はちょろい人間ゆえ、まんまとそのステイサム様のイケに片足をとられ、これから『トランスポーター』シリーズを観ようとしています。



ワイスピを冠してはいるけど過去シリーズとは全く別物になっている。というところはみんな大なり小なり思ってるはずだし、私も思っている。

でも楽しいからよくね?(2回目)

中盤のカーチェイスシーンはさすがの一言に尽きます。トラックの下を車高の低い車でドリフトで抜けるやつ、前にもやってた気がするけど何度見ても痺れる。ブリクストンのバイクもいろいろおかしいけどかっこいい。ていうかブリクストン(Brixton)って名前がかっこいい。Xが入ってるとかっこいい(厨二かよ)。すでにもう一回観たい。

ところでブリクストンの吹替を担当しているのは、かの有名な、山ちゃんこと山寺宏一さん。現在、劇場公開してる作品『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』『アラジン』などでも声優をやっています。日本映画界は山ちゃんなしでは回らない。



最後に。ホブスの兄貴はほぼスティーブ青木。

自称ダイナーの王もただの男だった 『Diner ダイナー』



俺は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ここの〜〜〜〜〜〜〜〜


王だ!!!!!


砂糖の一粒までが俺に従う!!!!!




観た人はたぶんみんなこれ言いたくなる。


『Diner ダイナー』(2019)

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海外旅行資金ほしさに日給30万円の怪しいバイトに応募したオオバカナコ(玉城ティナ)は、闇社会の組織に捕まり、殺し屋専用の食堂〈ダイナー〉にウェイトレスとして売られてしまいます。カナコの命は、元殺し屋でありダイナーの凄腕シェフ・ボンベロ(藤原竜也)に握られ、昼夜を問わず働かされることに。



客は全員が殺し屋で、皿の置き方ひとつで消されることもあるとか、店の歴代のウェイトレスたちの写真が飾られてたりとか(全員殺された)、どこもかしこも舐められるくらいまで綺麗に掃除しろと言われたけど便器を舐めるのを拒否したら「じゃあ死ね」とナイフを突きつけられたりとか、本郷奏多演じるサイコキラー・キッドと店に二人きりになって殺されかけたりとか、序盤は結構スリリングな展開が続いておもしろかったのよ。序盤は。

そんないつ殺されるかわからない絶体絶命の状況で唯一カナコのことを気遣ってくれるのがスキン(窪田正孝)。店の客なのでもちろんスキンも殺し屋なのですが、カナコと境遇が似てる部分があり(二人とも母親に捨てられたっぽい)いつもやさしい声色で話し、カナコを助けてくれます。それがもうめっためたにかっこいいんだけど、カナコにはそれほど響いてない様子。

なんで?

そもそもカナコは自分の命が危うい状況にありながら、精神的にそれほど参っている様子がありません。逃走を計ったり、店にある超高価な酒 "ディーバ・ウォッカ" を隠して人質にし、逆にボンベロを脅すという手段をとってみたりはするものの、警戒心が非常に薄い。カナコが自分自身のことに無頓着だからだと考えられなくもないけど、それにしても、な。

例えばこんなシーン。スキンのもとへ料理を運ぶ時の会話です。

厨房にて
ボンベロ「スキンのスフレだ。スキンのスフレ。復唱しろ」
カナコ「スキンのスフレ」
ボンベロ「絶対に間違えるな」

その後、スキンの待つ個室にて
カナコ「お待たせしました」
スキン「ここだ、カナコ。ここに。母さん(の写真)と俺の間に置いてくれ!」
カナコ「お待たせしました(皿を置く)」

散々念を押されておいて、カナコ、「スキンのスフレ」を言わない。


消されるぞ?????


皿の置き方ひとつで消されることもある、なんて恐ろしいことを教えられた後なのに、なぜそんなにぼんやりしていられるのか。「メニュー名を間違えるな」=「言わなきゃいい」ではないと思うのだが。相手がスキンでよかったね。違う客だったらマジやばかった。



さて、この記事のタイトルからしてお気づきの方もいるかもしれませんけれども、カナコは最終的にスキンだけでなくボンベロにも気に入られるわけです。そういった場合、カナコには過去のウェイトレスたちと違う特別な部分があったのである、めでたしめでたし。なんていうのが王道のやつですけど、そのカナコだけの特別な部分っていうのが全然描かれてなくて、結局ボンベロがカナコに惚れた。以上。って感じなんだよね。

先述しましたが、カナコが高級酒を人質にとってボンベロを脅す場面でもね、ボンベロは頭にきてカナコの喉笛をかっさばく、のではなく、ため息をついて一言。


「お前は扱いづらい」


あんだってぇ?????(ひとみばあさんの人格)


砂糖の一粒までがボンベロに従うんだから、扱い方を考える必要なんてないだろう。ボンベロの好きなように振り回せばいいんだよ。つまり、このセリフの時点でボンベロはもうカナコに惚れている。ボンベロが最初にカナコを殺せなかった時点で二人の命運は決まってるのよ。カナコがキッドに殺されかけた時も、どうしてボンベロがあれだけ必死にカナコを助けようとするのかわからない。ほっとけよ。



そういうわけでストーリー展開はだいぶ難ありなわけですが、本作の監督・蜷川実花といえば極彩色。そして映像美。独特の蜷川実花節は随所に効いてました。あとはキャストの揃え方もすごい。椅子に鎮座する小栗旬(ボス)と、その後ろに控える窪田正孝(側近)の絵面は攻撃力高かった。

一番すごかったのは、男装の麗人(もちろん殺し屋)の真矢みき。しゃべり方といい、出で立ちといい、ご尊顔といい、男前すぎて痺れた。宝塚のスターってこういうことなんだなって思いました。他にも真琴つばさとか宝塚の男役スターが数名いたんですが、真矢みきの迫力はすごかった。あれを見るためだけに劇場に行く価値はある。

プラチナブロンドの髪にハットを被った男装の真矢みきと、長髪を後ろでまとめた藤原竜也の戦い、あまりにも美しくて眼福でした。拝んだ。