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気晴らし細論

2019年07月の記事

新海誠評は少々持ち越し 『君の名は。』


どうも、こんにちは。

遅ればせながら、ようやく観ました。3年遅れ。


『君の名は。』(2016)

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飛騨の糸守町に住む女子高生の三葉と、東京の新宿に住む男子高生の瀧は、顔も知らない赤の他人でありながら、時折どういうわけか体が入れ替わってしまいます。不思議な現象に戸惑いつつも互いのことを知っていく二人でしたが、ある時を境にその現象はぱたりとなくなります。


流行りの作品ほど観たくなくなるというあまのじゃく人間なので今まで避けてきましたが、新海誠監督の最新作『天気の子』(2019)の公開も始まり、さすがにもう逃げ切れないと覚悟を決めました(大げさ)。

本筋とはちょっと逸れますが、しょっぱなからまず気になったのが英タイトルです。『Your name.』になっている。それじゃあ『君の名』じゃん。『君の名は。』というタイトルは、助詞の「は」があるのがとても重要なポイントだと思うんですけどね。これによって後ろに続く言葉に焦点が置かれるし、その述語の部分が省略されてるから関心をひくわけでしょ。英語には助詞という概念そのものがないのでどうしようもないといえばどうしようもないんだけど、せめて「is」を入れるとかはできないんでしょうか。

原題にしても、ぶっちゃけ個人的にはタイトルの最後に句点がつくのは好みじゃないんで、それもせめて読点にしてくれたらいくらかよかったのに思います。偉そうなこと言ってごめん。



さて、詳しいストーリーは知らなかったので結構楽しめました。でも一回でいいかな。私は何度も観たくなるほどの魅力は感じなかった。彗星のくだりや、過去に一度会っていた、っていう部分は『ハウルの動く城』(2004)に似てるなとか思っちゃったな。

いろんな人のレビューを見ると「宮崎駿と庵野秀明の中間のような世界観だ」なんて意見も見受けられます。お二方とも重要なことを省きまくったり、なかなかむごい描写があったり、いろんな意味で容赦がありません。新海誠作品は今回初だったのですが、とりあえず『君の名は。』を見る限りでは良い言い方をすると親切設計。悪い言い方をすると描きすぎ。

わからない部分があるからこそ何度も観たくなるものだと思うので、ある意味、省きまくる度胸と潔さに巨匠たる技術があるのかもしれない。『君の名は。』はちょっとセリフでの説明が多いな。それからラッキースケベも多いあたりには、ひと昔前のアニメの感じをひきずっている印象を受けた。これだけ大ヒットしてる作品にしては下手したら物議をかもす描写が目につくような気がする。

庵野の『新世紀エヴァンゲリオン』もラッキースケベあるけど、あれは1995年だからなあ。もう二十年以上前だからなあ。もし『天気の子』にもこういうノリがあるのなら、私は新海誠あんまりかなあ。

というわけで、新海誠については『天気の子』を観てから再評したいと思います。本日短めですが、さらば。

"全編IMAXカメラで撮影" の落とし穴


どうも、こんにちは。

以前IMAXについて書いた記事の中で、わたくしこんなことを申し上げました。

日本でIMAXを観るなら大阪のエキスポ! 2019年には池袋にもエキスポと同規格のIMAXシアターができるよ!

なぜエキスポなのか、というのは過去記事をおさらいしていただきたいのですが(こちら→日本の劇場におけるIMAXの落とし穴)早い話、IMAXフィルムのアスペクト比が1.43:1で、その規格に対応しているのがエキスポおよび池袋に2019年完成予定のシアターだけだ、と。そういうことです。

ちなみにIMAXの過去記事はこのブログで一番閲覧数が多く、手前味噌で恐縮ですが、よそ様のブログよりもわかりやすく簡潔にまとめられてるんじゃないかと思っております。

さて、本日またこうしてIMAX関連の記事を書いておりますのは、噂の2019年完成予定のシアター、その名もグランドシネマサンシャイン池袋が7/19にオープンしたからでございます。IMAXフィルムカメラで撮影したフルサイズの映像が、ついに首都圏でも観られるようになりました。しかも大きさはエキスポを超えて日本最大。そんなシアターのオープンに先駆けて、IMAX情報通が活気立つあるイベントが開催されました。クリストファー・ノーラン監督作『ダンケルク』(2017)の特別上映です。

この記事を読んでいる方は言わずもがなご承知のことと思いますが、『ダンケルク』は本編映像の7割以上がIMAXフィルムカメラで撮影されているというIMAXの申し子のような作品です。IMAXレーザー/GTテクノロジー(旧名:次世代レーザー)を導入したニューシアターで観るにはもってこいの、むしろここで観なくてどこで観る!?というくらいの絶好の機会だったわけです。


逃した。

フルサイズでダンケルクが観れるまたとない機会を逃した。


情報を得た時点で時すでに遅しでした。都合がつきませんでした。まあ都合ついたとしてもチケットが取れたかどうかは大いに疑問なので、コネも何もない自分にはどうせ無理だっただろうと己を慰めているところです。



では気を取り直して、本題に参りましょう。毎度、前置き長くてごめんねごめんね。

IMAXフィルム映像をフルサイズで観れる日本最大のシアターが完成したわけですが、その恩恵にあずかることができる作品、つまりIMAXフィルムで撮影されている作品って一体どれだけあるのよ、と思って改めて調べてみました。よそ様からひっぱってきた情報をもとに以下列挙します。正確性はすみませんが保証しません。

『ダークナイト』(2008)
『トランスフォーマー リベンジ』(2009)
『ツリー・オブ・ライフ』(2011) ※
『ミッション:インポッシブル ゴーストプロトコル』(2011)
『ダークナイト ライジング』(2012)
『ハンガーゲーム2』(2013)
『スタートレック イントゥダークネス』(2013)
『LUCY/ルーシー』(2014) ※
『インターステラー』(2014)
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』(2015)
『バットマン VS スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)
『ダンケルク』(2017)
『ファースト・マン』(2018)

※上映自体は全編シネスコ(アスペクト比が2.40:1)


ざっと10ちょいってところですか。予想はしてましたが、あまり多くありませんでした。そして上記の情報を集めている途中、ある記事の中でこんな文言を発見しました。

《『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)は、ハリウッド作品で初めて、全編がIMAX®カメラで撮影された、記念すべき作品。》

おや? 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、IMAXフィルムカメラで撮影された作品一覧には入っていません。しかしこの記事では間違いなく ”全編がIMAX®カメラで撮影された” とあります。他にも同様の内容の記事はいくつかあって、いずれもここのような個人ブログではなく、ちゃんとした法人サイト(出版社などのウェブサイト)のコラムだったので、信憑性はありそうです。さらに追っていくと、なんと『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)も全編がIMAX®カメラで撮影された作品だという情報を入手。

またお前か。なにぶん『アベンジャーズ/エンドゲーム』とは浅からぬ因縁があるものですから。過去何度もこの名前を出してるので、気になる方はぜひ遡ってチェックしてください。

すみません。もう一度話を戻しましょう。調べていくうちにわかったのは、ここで言うIMAX®カメラというのは、どうやらデジタルIMAXカメラであるということです。

過去のIMAX記事でも散々言いました。くどいですが、忘るるなかれ。本来、IMAXカメラとはフィルムを用いるのである。


デジタルIMAXカメラってなに?????(動揺)


気になることはとことん調べる。それがここのブログのモットーです。いつ決まった?

というわけで、デジタルIMAXカメラは、こちら。

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デジタルIMAXカメラ、すなわちALEXA IMAXカメラは、ARRI社が自社製品の "ALEXA65" をもとにIMAX社と共同開発でカスタマイズしたカメラです。情報が少なすぎて正直私もちゃんと理解できてませんが、たぶん間違ってないはず。このカメラは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で初めて使用され(またMCUか)、他にもトム・ハンクス主演の『ハドソン川の奇跡』(2016)、『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017)などでも使われているそうです。

情報が少なすぎると前述しましたが、そもそもこのデジタルIMAXカメラの正式名称がなんなのかすら曖昧。

ARRI ALEXA IMAXカメラなのか、
ALEXA IMAXカメラなのか、
ALEXA IMAX 65カメラなのか、
ALEXA 65 IMAXカメラなのか、
IMAX/ARRI 2Dカメラなのか、

見るサイトによって名称が違う。ARRI社の公式サイトには「ALEXA IMAX® camera」とあったので、おそらくこれが正式名称かなあ。

ではここからが本日の議題のクライマックスです。IMAXカメラにおけるデジタルとフィルムの違いについて。画質はもちろん圧倒的にフィルムが勝るわけですが、それは比較が面倒なので(おい)ここではアスペクト比のみ言及します。再三言っている通り、IMAXフィルムカメラはアスペクト比が1.43:1、対するデジタルIMAXカメラのアスペクト比は1.9:1。いま日本で一般的なIMAXシアターのほとんどはスクリーンサイズが1.9:1なので、最初からこの規格になってるということです。

例えばここ数年のMCU作品はIMAXカメラで撮影されているので、『アベンジャーズ/エンドゲーム』はIMAXで観るべき! 通常シネスコサイズの26%も縦に大きい! 大迫力の映像体験ができる! なんてうたい文句がドヤ顔で踊ってるんですけどね、これは問題ぞ。君らは結局なんちゃってIMAXやんけ。

言っちゃ悪いが、どうしてこんなまがい物みたいなIMAXを作っちゃってるかというと、それはもうひとえにコストの問題です。IMAXフィルムカメラはそれ自体が高価で貴重で重くてでかい上、フィルムも高価。使い勝手がクソ悪い。おまけに世界のデジタル化の波は止まらない。こだわって苦労して撮影したはいいが、そのフィルムどうすんの、となるわけです。世界中で公開するためにさらにコストがかかる。その資金集められる人ならいいけど、って話です。

IMAXみたいなド迫力の映像撮りたい! でもコストは抑えたい! じゃあ新しいカメラ開発しよう!

↑これは私の想像ですけどね、当たらずとも遠からずってところだと思います。でもMCU作品は資金潤沢だろうから、IMAXフィルムカメラだって使おうと思えば使えたんじゃないかなという気がするのですが。


結論:全編IMAXカメラで撮影=全編"デジタル"IMAXカメラで撮影(とりあえず今のところは)


散々こき下ろしてしまいましたが、1.90:1のスクリーンでも間近で見るとかなりでかいんですよ。そうなると1:43:1は一体どれほどでかいのか。『ダークナイト』以降のクリストファー・ノーラン作品全部モノホンのIMAXで観たいな。グランドシネマサンシャインさん、よろしくお願いします。

映画に見る着物


どうも、こんにちは。

以前『食べる女』の記事で、劇中に登場する着物がかわいいのでそれについてはまたの機会に!と申し上げました。着物ってなかなか普段着ることは少ないと思うのですが、私はわりと着物が好きでカジュアルに着て遊びに出かけたい人間です。しかし、そこには資金難という問題が立ちはだかっている。一応、着物市みたいなところに行くと古着で1000円くらいから買えるは買えるんですが、その中に自分の気に入るものがあるかどうかは大いに疑問だし、いいなと思うものは大抵高いんですよ(着物市で「あっこれかわいい」と思ったやつが6万だったことがある)。

しかも実際に着るには着物以外にもいろいろ必要なので、帯、帯締め、帯揚げ、半衿、襦袢、足袋、草履、かばん……etc、全部揃えようとすると一体いくらかかるのか、という。逆に言えば、着物自体はそんなに何着も持ってなくても小物の組み合わせ次第でいろいろ遊べるという利点はありますが、それにしたっていろんな柄のいろんな色の小物を集めるとなるとやはり一体いくらかかるのか、という。

そんなわけで自分で着るのが困難だから目で見て楽しもう。それが本日のテーマです。


では、まず例の『食べる女』(2018)から参りましょう。

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本作で着物を着ていたのは、鈴木京香演じる小料理屋の女将・美冬さん。

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美冬さんは紬の着物が多かったです。接客業だからたぶんピシッと格は高めだと思いますが、色使いが華やかでとてもかわいかった。黄色の帯の模様がカラフル。ちなみに隣のキョンキョンも着物着てるように見えますが、これは半纏みたいな感じでした。羽織ってるだけでした。要するに『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のフレディ・マーキュリーと同じです。

本当はもっと画像を載せたいんですけれども、素材が見つからない。



お次は『日日是好日』(2018)です。

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大学生になってお茶を習い始めた主人公と、その先生のお話です。普段のお稽古の時は生徒である主人公は洋服を着ていることが多いですが、樹木希林演じる先生はいつも着物でした。先生の着物はシンプルで品のある濃い色のものが多かったです。

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私は↑この柄の着物が好きだった。

それから作り込みがしっかりしてていいなと思ったのが、主人公と主人公のいとこがそれぞれ一つしか持ってない着物を着回してるのがわかるシーンです。若い二人はお正月の顔合わせとその1ヶ月後のお茶会の時と、二回とも同じコーディネートでした。リアリティがある。

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後ろ向きで恐縮ですが、上の画像がそれです。左が主人公(黒木華)、右がいとこ(多部未華子)。多部ちゃんの白い帯がかわいい。



では黒木華つながりで『小さいおうち』(2014)も見てみましょう。

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戦前に女中勤めをしていたおばあちゃんの自叙伝ということで、時代的にも衣装は着物が多めです。女中勤めをしていた若い頃を黒木華が演じています。

昭和初期は女中といえば立派な仕事で、花嫁修業でもあったのよ、とおばあちゃんは言いますが、仕事の大半が家事なので着物は地味め。一方で、雇い主の奥様は裕福なので少し格の高い着物。

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どちらも縞模様だけど、幅の広さによって全く違った印象を受けます。帯もちょっと違って、女中のタキちゃん(黒木華)は半幅帯の貝の口結び、奥様(松たか子)はお太鼓結びです。

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奥様は他にもこんな上品な着物を着てました。作品全体として縞の着物が多かったです。それから物語中盤で奥様の不倫疑惑が持ち上がるんですが、ことの発端がこれ↓。

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Before

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After

画像が暗くてわかりづらいですが、奥様が出かける前と帰ってきた後で帯の模様が逆になっているわけです。

なんて破廉恥なんだ。

これぞ日本のほのめかし文化だ。ちなみに不倫相手の板倉正治(吉岡秀隆)は、見た目とか性格とか一言でいうとほぼ『風立ちぬ』(2013)の堀越二郎でした。




では最後におまけとして『祇園囃子』(1953)の話を。

芸妓さんを目指す女の子の話ということで劇中の衣装はほぼ着物か浴衣なんですが、モノクロ映画なので衣装の色味がまったくわからないのが悔しかった。

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アナスタシアとかシャムロックみたいな菊柄の浴衣がかわいい。



映画に出てくる着物は絶対に大抵高価。きっとウン十万する。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』っていうよりトム・ホランドの話


どうも、こんにちは。

本日は大人気のこのシリーズです。みんな大好きスパイダーマン。


スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019)

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もうスパイダーマンは言わずと知れた作品だから、あらすじとかいいよね。割愛しますね。決して手抜きではない。

まずは前作の『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)が地上波初放送された件から参りましょう。ちょうど新作観る前にもう一回観ておきたいなと思ってたので、なんともいいタイミングでした。ありがとう。しかし、序盤のホテルの部屋でのバック宙シーンがカットされてたのは納得できん。

確かにカットしても本筋には何の影響もない正直どうでもいいシーンだけど、狭いところで軽やかにアクロバットを決めるのが小柄なスパイディーの持ち味なのに。ていうかピーターがセルフカメラ回してるシーンはかなり大幅にカットされてたよね? お子ちゃま感満載でかわいいシーンなのに。

そしてもうひとつ重要な「なのに」がありました。

すでに一度ホームカミング観てたのに。悪役のヴァルチャーはマイケル・キートンだってわかってたのに。

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なぜバードマンだと気づかなかったのだろう。

ヴァルチャーというのは上の画像の通り、大きな翼のついた飛行スーツを着て空を飛んじゃう悪役キャラであり、演じるマイケル・キートンは以前このブログでもご紹介した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)という作品の中で、かつてスーパーヒーローのバードマン役で人気を博したけれど現在は落ちぶれた老俳優を演じています(ややこしい)。

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こちらがそのバードマン。

しかもマイケル・キートンは1989年製作の『バットマン』で初代バットマンを演じています(この情報は最近知りました。私もまだまだ勉強不足であります)。製作陣、絶対配役で遊んでるじゃん。



さて、それではここから本題のファーフロムホームへ移りましょう。と言いたいところなのですが、ぶっちゃけそれほど話すことがない(え?)。本当に、申し訳ないのですけれども、個人的にストーリーとかは前作のほうが好きだった……。今回のファーフロムホームは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の流れを汲んでの展開だったので、MCUファンとしては胸アツなストーリーだったのかもしれない。でも何てったって私はエンドゲーム観てねえから(詳細はこちら→話題のアベンジャーズをスルーしようとしている話)。

しいて見どころを言うならば、VRっぽいバーチャル世界の映像(VFX)の迫力と、バッチバチにカースト上位であろう美人のゼンデイヤが普段絶対そんな服着ないじゃんっていう地味な格好してて友達少なめの偏屈変わり者高校生(ヒロイン)になりきってるところでしょうか。ゼンデイヤすごい。あっ、あと冒頭でホイットニー・ヒューストンの「I will always love you」が流れるんですが、つい数日前に映画『ボディガード』(1992)を観たばかりだったのでタイムリーで楽しかったです。

そんなに話すことがないならなぜこの記事を書いてるんだ、というツッコミが聞こえて来そうなので白状すると、主人公スパイダーマン(ピーター・パーカー)役を務めるトムホことトム・ホランドはスクリーンの外におもしろエピソードが盛りだくさんだから。事実は小説よりも奇なりを体現するトム・ホランド。ピーター・パーカーもかわいいしかっこいいけど、中の人がそれを上回っちゃってんのよ。

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トム・ホランドくん(23)、全人類の孫だとか、共演者おじさんキラーなんて異名の通り、いつも無邪気にネタバレしまくるので、たびたび共演者の誰かしらに口を塞がれてたりとか、フリースタイルで(自由に)話して、と言われて勘違いして自信なさげにフリースタイルラップを始めたりとか、バブバブの実を食べたんか君は、ってくらいうっかり八兵衛と張るうっかり具合。

それでいて、スタントの95%はトム本人がやってるというスタッフの証言があるくらい身体能力が高かったり、「今の子供たちは自分が演じるスパイダーマンを見て憧れて育っていくという自覚と責任を持っている。だから作品の外でも常にヒーローらしくありたい」なんてプロ意識高い満点好青年コメントしたり、スパイダーマンにちなんで足の裏に蜘蛛のタトゥーを入れてたり(でもママに秘密にしてたのに家で逆立ちをした時にバレてるし、本物の蜘蛛は苦手)。

バブと男前のギャップがおかしい。

しかもね、身長が173cmなのでヒロインのMJ役のゼンデイヤ(178cm)と並ぶと小さく見えるけど、だいぶマッチョ。だいぶ前腕が太い。たぶん同世代の日本男児と比べたらよっぽど男らしい骨格してる。スタントができて、タンブリングができて、ダンスもできて、あとトムホのインスタにゴルフやってる動画が上がってるんですけど、めちゃめちゃフォームがきれいだしうまい。うっかり惚れてしまう。人類の孫とか言ってると、そのうち人類の彼氏になるぞ。

ちなみにゼンデイヤとはプライベートでも仲良しで、付き合ってるとかいないとか。あるインタビュー動画にて、そんな仲のよさが垣間見えるシーンがありました。


Q:トム・ホランドはどこで演技を習った?

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トム「生まれつきの俳優なんで(ドヤァ)」

ゼンデイヤ「お帰りください」



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この二人本当にかわいい。

ホームカミング、ファーフロムホーム、とサブタイトルが毎回「ホーム」にちなんでるのもお子ちゃま感あってかわいい。

大沢たかおの鎧の下とピスタチオ 『キングダム』


どうも、こんにちは。

本日は、興行収入が50億円を突破し、噂によるとすでに続編製作が決定しているらしいこちらの作品をば。


キングダム(2019)

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紀元前の中国大陸。500年以上続く戦国の世で戦災孤児となった信(山﨑賢人)は、同じく戦災孤児の漂(吉沢亮)とともに剣の腕を磨き、いつか武功をあげて天下の大将軍となる日を夢見ています。数年後、漂は王の側近である大臣に召しあげられ王宮に仕えることになりますが、ある夜、致命傷を負って満身創痍の状態で信の目の前に現れます。


大人気漫画の映画化ということで不安視する声も多かった本作ですが、いざ公開されると高評価。私の耳にも様々な情報が入ってきております。公開からもう二ヶ月以上たっているので、終わってしまう前に観てきました。感想はいろいろあるのですが、それは後ほどゆっくりお話するとして、まず最初に思ったこと。

本当にヒットしてよかったね。誰目線。

これ、もしコケてたら大惨事だったよ。まず人件費ね。山﨑賢人、吉沢亮、それから橋本環奈、本郷奏多あたりまではまあ20代だし若手俳優だからいいとして、そこに続くキャストのみなさんが非常に豪華です。長澤まさみ、大沢たかお、高嶋政宏、石橋蓮司、宇梶剛士、加藤雅也、要潤etc。

春秋戦国時代の話なので戦シーンなんかはエキストラの数も相当だろうし、中国に現存する王宮でのロケも敢行したらしいですからね。製作費に一体いくらつぎ込んだのかなあ。コケないっていう絶対の自信があったのかなあ。原作で絶大な人気を誇る王騎役の大沢たかおの登場シーンの少なさを考えても、初めっから続編作る気満々だったのがよくわかります。

さてその大沢たかおですが、公開前は「王騎は大沢たかおじゃない!絶対違う!」という意見が多かったのに、蓋を開けてみたら「完璧に王騎だった」と絶賛されているので、どんなものかと気になるじゃないですか。役作りとして10kg増量したとかで肉体が仕上がってるというのも話題になっていました。どんなものかと気になるじゃないですか。

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隠れている。鋼の肉体が鋼の鎧で隠れている。

もう全然見えない。かろうじて上腕がチラ見えしてるくらい。

撮影前・撮影中の体作りには大変な労力を払ったそうですが、これだけ見えないのでは、監督をはじめとするスタッフのみなさんは大沢たかおの労力をなんとも贅沢な使い方したな。

そして王騎といえばあの特徴的な喋り方。大沢たかおの王騎は、やりすぎないよう抑え気味にしつつも気持ち悪さを残した絶妙の塩梅でした。でも、こういう喋り方するやついたよな、誰かに似てるな、と思ったら、これ。


怒らないでください。語尾の感じがなんとなく似てたんです。あくまで私個人の意見なので怒らないでください。あと、みなさん安心してください。大沢たかおは白目むいてませんでした。



では気を取り直して、大沢たかおと並んで話題になっているのがあの人の美貌じゃないでしょうか。

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はい。吉沢亮。今回は一人で二役やってまして、信の親友である漂の時は表情が明るくて目が生き生きしているのに対し、秦王・嬴政(えいせい)の時はいわゆる死んだ目になります。ちょうど上の画像のような感じです。この目がとてもキレキレでいいよねって話で、嬴政の初登場シーンはわたくし思わず

「美しい……!」とつぶやいてしまった。

主役の山﨑賢人が本作の演技で評価を上げているみたいですが、吉沢亮はそれを食うようなものすごい迫力でした。嬴政のどっしり構えた堂々たる振る舞いは強くて高貴でぞくぞくしたなあ。自らすすんで「ははあ〜」と床に頭をこすりつけたくなる圧があります(問題発言)。そもそも二役だし、山﨑賢人よりも吉沢亮のほうが画面に映ってる時間長かったんじゃない?



それから他にももう一人美しい人、いました。

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長澤まさみ。山の民の王・楊端和のお顔ご披露シーンではわたくし思わず

「美しい……!(その2)」とつぶやいてしまった。



配給会社、制作会社、その他もろもろ関係者のみなさんは金になる企画を見送るはずがないので、『キングダム』続編はほぼほぼ既定してると思っていいでしょう。次回は大沢たかおの鋼の肉体がちゃんと目視確認できるといいなと思います。





芸人ピスタチオ好きだから最近あまり見かけなくて寂しい。