ドラマ『ハロー張りネズミ』のサントラ『真夜中のハリネズミ』を激推ししたい件
どうも、こんばんは。
前々回の記事「スパイ映画にはジャズが必要」が尾を引いており、ジャズ音楽が気になって仕方ない今日この頃です。ジャズ、ジャズ、ジャズ、と考えて、そういえば、と思い出したことについて本日お話します。
2017年7月期にTBS金曜22時枠で放送していた『ハロー張りネズミ』というドラマをご存知でしょうか。「週刊ヤングマガジン」に連載されていた同名漫画作品を原作とした探偵ドラマです。

東京都板橋区下赤塚にある「あかつか探偵事務所」は、人情とおせっかいをモットーとし、他の同業者たちが眉をひそめるような仕事ばかりを好んで請け負う一風変わった探偵事務所です。そんな噂を聞きつけた人たちが、しばしば厄介な依頼を持ち込んでくるというストーリー。
瑛太を主演に迎え、深田恭子、森田剛(V6)、山口智子、蒼井優、リリー・フランキーといったそうそうたるキャストに加えて、脚本・演出を映画『モテキ』(2011)や『バクマン。』(2015)などを手がけた大根仁が担当するという豪華ぶり。
にもかかわらず、あんまり話題にならなかった。
舞い込んでくる依頼がおかしなものばかりなのでガチの探偵モノではなく、ロマンスやら家族愛やらホラーやらいろんな要素があってなかなかおもしろかったのですが、ブラックジョークや下ネタも大有りの大人向けの仕上がりでしたから、22時じゃなくてもう1時間か2時間遅い深夜帯のほうが合ってたんじゃないかなと思います。
しかしですね、音楽がものすごく、いい。話の流れからしてお気づきかと思いますが、『ハロー張りネズミ』の劇中音楽はジャズなのです。
作品の音楽を担当したのは、SOIL&”PIMP”SESSIONS(ソイル・アンド・ピンプ・セッションズ、以下ソイルとします)というジャズバンドです。私はソイルをまったく存じ上げず、このドラマで初めてその名前を知ったのですが、過去には椎名林檎や布袋寅泰など数多くのアーティストとコラボしていたり、世界でも活躍する有名なバンドだそうです。
彼らの作った劇中歌の詰め込まれた『真夜中のハリネズミ』というサウンドトラックがとにかくすばらしいです。ご興味のある方はぜひ聴いてみてください。Amazonなどで試聴できます。全曲聴きたいけど買うのはちょっと…という方は、某レンタルCD・DVDショップにありましたので、そちらで借りるとよいと思います。

『ハロー張りネズミのテーマ』がキャッチーで耳に残る良曲なのはもちろん、個人的には静かでメロウな『Under The Red Mound』『Magnetic』『Blue Sky』『ハロー張りネズミのテーマ(ミッドナイト・ハリネズミver)』あたりをおすすめします。アウトロー感というか、ハードボイルド感というか、これぞ大人のための音楽という感じがあります。それにしても全編通してジャズのみなんて、かの有名なアニメ『カウボーイビバップ』みたいで最高じゃないですか?
また、サウンドトラックには収録されていませんが、主題歌の『ユメマカセ』の魅力といったら! RADWIMPSのボーカル野田洋次郎がフィーチャリングした作品で、作曲をソイル、作詞を野田洋次郎が担当しています。ゆるっとだるっとした中にぴりっとスパイスが効いてると言いますか、絶妙な脱力感がいい。
(↑こちらはショートバージョンですが、GYAOでフルのMVが無料視聴できます)
細かく韻を踏んだ歌詞が心地よくてくらくらしてしまう。私はRADWIMPSや野田洋次郎についての知識がほぼゼロに近く、なんならメンヘラの
ちなみにこの曲、ドラマの各話のエンディングで流れます。メインキャストである瑛太、深田恭子、森田剛、山口智子の4人が雑居ビルの屋上みたいなところに並んで佇む映像のバックで流れるのが渋くて、「スタッフ、よくわかってんな〜」って感じでした。
ドラマの劇中歌にジャズという選択がもっと広く普及したら、私は楽しい。それから、句頭に「真夜中の」とつくと何でもエモくなる法則、あると思います。
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