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気晴らし細論

2018年03月の記事

アレックス・ペティファーって消えた?


どうも、こんにちは。

本日は映画の話というよりも、最近ふと思ったことをお話したいと思います。議題はアレックス・ペティファーについて。

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1990年イギリス生まれの27歳(2018年3月現在)の俳優・モデルです。

ご存知ない方も多いと思います。これといったヒット作はないので。しかし、ご覧の通り、この容姿ですから、おそらく一度見たら忘れないわけです(なんかどの画像を使ったらいいか全然わからなくて、最も世の中に浸透しているであろうイメージに近いものを選びました)。


私がアレックス・ペティファーにお初にお目にかかったのは、かれこれ10年以上前。『アレックス・ライダー』(2006)でした。

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ストーリーはアクションスパイ映画という感じでしょうか。あんまりよく覚えてないけど(おい)、覚えていることと言えば、やはりその顔のインパクト。金髪のきれいな顔の、いかにも外国人の少年というビジュアルで、こりゃあ売れるんだろうなと思いました。


それから約5年後、『TIME』(2011)を観た時に衝撃が走りました。

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なんかどっかで見たことあるな……。キャスト調べよう……。ん?アレックス・ペティファー?えっ?もうこんなにおっさん?何年生まれ?え!!!まだ全然若いじゃん!!!!!!!!

撮影当時は20歳くらいか、下手したら10代だと思いますが、相当な老けっぷり。もとい、かなりの大人っぽさ。ちなみに『TIME』は名前だけ何度かこのブログに登場していますが、非常に設定のユニークなSF作品でおもしろいです。おすすめです。


その次は『マジック・マイク』(2012)でした。

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主演のチャニング・テイタムのストリッパー時代を基にした作品ということでかなり話題になり、アレックスも肉体を惜しげもなく披露し、ここから売れるかなと思ったのですが、うん……。シリーズ2作目のXXLには出てなかったし、これ以降彼を見る機会がめっきり減りました。

一応、いくつかの映画に出ていることは出ているみたいなのですが、日本での公開がなかったり、DVD化していなかったり、そんな感じの低空飛行が続いています。少し前にはDIESELの香水のイメージキャラクターになったので、もしかすると俳優業よりも他の仕事に力を入れているのやもしれません。

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彼はちょっとずついろんな人に似てるんですよね。ハイティーンの頃はたぶん髪型のせいもあるけど、元KAT-TUNの赤西っぽい雰囲気があるし、大人になってヒゲ生やしてるとアシュトン・カッチャーにも見える。最近は若干ジュード・ロウみも出てきた。

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見るからにチャラチャラじゃないですか。実際かなり遊んでいるみたいなんですけども、私はあることを思っていたわけです。

アレックス・ペティファーこそ、『フィフティ・シェイズシリーズ』のクリスチャン・グレイではないかと。

この映画化が決まった時、小説が大変な人気とあって、クリスチャン・グレイ役は誰がやるのか!? というトピックが連日メディアを賑わせていました。最終的にはジェイミー・ドーナンに決まりましたが、そこに至るまでには一度別の俳優で決まった配役がファンの抗議でひっくり返るなど、それはもう地獄のような騒ぎでした。

ご存じない方のために簡単に説明すると、クリスチャン・グレイというキャラクターは、20代にして巨大企業のCEOを務め、莫大な資産を抱える大富豪であり、そして少々変わった性的嗜好を持っています。眉目麗しく、お育ちもよく、外面は非常によいものの、実は幼少期のトラウマなどから来る屈折した考え方の持ち主というありがちな男。

何事も自分の思い通りに行かないと気が済まず、主人公の女子大生アナには異常なほどの執着心を見せ、金と権力をいいように使ってアナを落としにかかるという、顔が良くて金持ちじゃなかったら通報されてるレベルの傲慢で気持ち悪い男。

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アレックスしか考えられなくない???

小説はマミーポルノと言われるくらい相当にきわどい描写がありますが、映画はさらーっと上澄みをすくったお上品な感じで、結局何を描きたかったのかわからない。非常に中途半端。個人的には『フィフティ・シェイズシリーズ』はストーリーが残念極まりないので、ビジュアルとエロで攻めるべきだったと思うのです。アレックス・ペティファーだったらそれも叶ったかもしれない。

近頃、露出の減っているアレックス・ペティファーは、しかし本人のインスタは頻繁に更新されているので、一応元気でやっているようです。願わくば、また彼をスクリーンで拝見したい。

はちゃめちゃにイケメンの役、やらないかな。

輝く往年の美貌


どうも、こんにちは。

以前、美青年祭り(「美青年は永遠だ【洋画編】」「美青年は永遠だ【邦画編+α】」)をやりましたが、本日は美女にフォーカスを当てたいと思います。女性の美しさはもちろん若さだけにあらず。しかしやはり若かりし頃の美貌の輝きは何にも代えがたいので、潔く行きましょう。



まずは言わずと知れたエロティックサスペンスの傑作から。

氷の微笑(1992)

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ある殺人事件の容疑者となったミステリー作家のキャサリン(シャロン・ストーン)は、自分の作品になぞらえて犯行に及んでいるのでは、と取り調べを受けるも頭の回転の早さと大胆不敵な態度で疑いの目をくぐり抜けます。そして彼女の魔性に刑事たちは翻弄され、捜査が次第に難航していくというストーリー。

上記のジャケットにも使われていますが、氷の微笑と言えば、足を組み替えてうっかりシャロン・ストーン(©ずん飯尾)の場面があまりにも有名。

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しかし、この取調室のシーンは最初から最後まですごくいい。キャサリンの受け答え全てが余裕綽々で最高にクール。それを如実に物語っていたのが、キャサリンが取り調べの序盤でたばこに火をつけようとした時。刑事に「ここは禁煙だ」と止められるも「吸ったら逮捕されるの?」と言い放って火をつけます。

あ〜おっさんたちやられたわ〜。
完全に主導権掌握された〜。

キャサリンは髪を引っつめているシーンばかりが取り上げられるのでキツい印象がありますが、髪を下ろしてると女神かと見紛うばかりの美しさ。

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これは誰でも翻弄される。仕方ないよ。邦題つけた人は天才だと思います。過去、一番成功した邦題じゃない?



お次はこちら。

真珠の耳飾りの少女(2003)

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タイトルの通り、画家フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』をモチーフにした作品です。フェルメールの家に女中としてやってきた少女グリート(スカーレット・ヨハンソン)は、フェルメールに美術的な才能を見出され、顔料の買い出し、調合など、アシスタントのような仕事をするようになります。

スカヨハは今現在第一線で活躍する美人女優ですけれども、当時はまだ10代ということで、つるっつるの肌がスクリーンに映し出されるのはため息ものです。

見てー! この透明感!

スカヨハ

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あまり高度な教育を受けていないグリートが生まれつきの美術的センスを見せる場面はハッとしました。アトリエの掃除をフェルメールの嫁に申しつけられて、グリートは窓が汚れていることに気づきます。嫁に窓を掃除していいか確認すると、そんなこといちいち聞かないでよ、とちょいギレする嫁に一言。

「光が変わりますが大丈夫ですか?」
勝った。嫁に勝った。別に恋敵じゃないんだけど、あんた優勝だよ。

それから余談ですけれども、フェルメール(コリン・ファース)の手でグリートの耳にピアスの穴開けるところ、噂には聞いてたけど本当にえろかった。これだからコリン・ファースは困る。

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最後は現代サスペンスの祖とも言える名作です。

羊たちの沈黙(1990)

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FBI研修生のクラリス(ジョディ・フォスター)は優秀な成績を買われ、連続猟奇殺人事件の捜査を手伝うようになります。その一環で、囚人である元精神科医のレクター博士から情報を聞き出すという命を受け、刑務所へ馳せ参じるクラリス。博士は彼女のことをいたく気に入り、彼女を翻弄しつつも有益なアドバイスを与えます。

あのね、ジョディ・フォスター激マブ(死語)。
フライトプラン(2005)のパワフル母ちゃん的なイメージが強かったので、もうびっくり。クラリスが森の中をランニングしている場面から始まり、教官に「クロフォードが呼んでるぞ」と声をかけられます。ここ「Thank you, sir」と答える声が低い!かわいいのに声が低い!

教官兼上司のクロフォードのところへ向かうクラリスは、ランニング時の姿のまま。グレーのトレーナーには汗染みがくっきり。なのにかわいい。ポニーテールに後れ毛が出ていて、前髪を下ろしているのも幼くてかわいい。ロシアの元フィギュアスケート選手のリプニツカヤみたい。

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過去の新聞記事を調べながらペンを口に咥えてるところはえろかった。髪をフィッシュボーンみたいにしてるのも相まってえろかった。

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こちらは聞き込み中の様子。

ストーリーについては名作すぎて私が語るまでもないので、最後に動いてしゃべるクラリスをご覧いただくべく、予告映像を貼ります。



レクター博士と初めて話すところは、本当は怯えてるのにそれを隠そうと努めて冷静に振る舞うクラリスがかわいかった。結果、全部かわいい。

ジャンル不明の怪作『スイス・アーミー・マン』


どうも、こんばんは。

ゆるくてくだらなくて意味のわからないおもしろい映画があります。こんなのもアリなのか、というか、ぶっちゃけちょっと反則気味です。本日はそんな作品をば。

スイス・アーミー・マン(2016)

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遭難して無人島にひとり流れ着いてしまい途方に暮れる青年と、同じくそこへ流れ着いた不思議な死体の話(え?)。タイトルの『スイス・アーミー・マン』は、スイス・アーミー・ナイフ(十徳ナイフ)にちなんで十個の機能がある男という意味です。そしてその男とは、遭難した青年ではなく、死体のこと(え?)。

無人島にひとりぼっちの青年ハンク(ポール・ダノ)は、不思議な死体メニー(ダニエル・ラドクリフ)の能力に気づき、それを利用して故郷への生還を目指します。

ちなみに十徳ナイフというのはこれ↓
(こうして見るとなんだかやけに物騒)
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ここまでですでに普通でないことはおわかりいただけると思いますが、本当にこの作品、ソー、クレイジー。製作陣は頭おかしいな。以前からずっと観たくてわくわくしていましたが、想像以上でした。

基本は下品でバカバカしいコメディです。そしてハンクとメニー(片方は死体だけど)の友情ものでもある。弥次さん喜多さん的な珍道中ロードムービー(遭難だけど)と言えなくもないし、途中キラキラエフェクトが入ったりして青春ものみたいな雰囲気も発生します。

そして物語は徐々に思わぬ方向へ向かっていき、気弱なハンクの成長録とも思えてきたり、ハンクとメニーのブロマンス、いや遠回しには言うまい。ボーイズラブかと思わせたり(死体と!)、挙げ句の果ては、もしやサスペンススリラーなのか!? そういう話だったのか!? 違う! 感動系なのか!? と大混乱に陥りました。

結果、よくわからない。

メニーがあまりにも謎に包まれ過ぎている。でもここまで来ると、理解不能だと切り捨ててしまうのはむしろ野暮に思える。わからないけどおもしろいからアリ。オールオッケー。

死体を道具として使うというのはあらゆる方面から非難を浴びそうだけど平気だったのか…? と気になるところではありますが、まあ大丈夫だったということなんでしょう(PTAとかモンペとかうるさそうだけどね。みんな心広いんだね)。

予告映像にも出ているので言及しますが、すげえ笑ったのは死体のメニーが初めてしゃべるところ。ハンクは孤独なあまり、死んでいるとわかっていてメニーにひたすら話しかけます。話し相手がほしいけどもちろん返事があるわけもない。

ハンク「何か話してくれよ。なあ。ほら、メニー。お前がどんなに低能だとしてもわかるだろ? …………いや、うちの親父みたいなこと言っちゃったな。悪かった。そういう意味じゃないんだ。……ほら、足下ばっかり見てないで何とか言えよ。わかるだろ?」
死体「…………わかったよ」
ハンク「ぅゎ¨あああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」


死体役のダニエル・ラドクリフの演技はコミカルでおもしろかったし、どうしてもそちらに注目が集まりがちですが、ポール・ダノもすごくいいんです。極限状態でこいつ頭が狂ったんだなっていう感じがわかりやすいです。だってメニー(ちなみにこの名前もハンクが死体に無理矢理言わせた)が話し始めるまでずっと一人でぶつぶつ言ってるんですよ? ハンク役はポール・ダノしか考えられない。そのうちポール・ダノ特集もやろう。

いろいろなことに疲れた時に『スイス・アーミー・マン』を観たら、たぶんすべてどうでもよくなります。映画とは本来、何も考えずに楽しめる娯楽のはずです。私の大好きなイーサン・ホークも言っていました。

「重いテーマを前面に押し出すかしこまった映画ってのは、説教くさくて仕事の後に観る気がしない。俺はバカバカしくて時間が無駄に思えたり、コメディータッチで笑わせておきながら、深いテーマを隠してる映画が好きだ」

この意見に大賛成。

煽りと全然違うじゃん問題


どうも、こんばんは。

ミステリーやサスペンスものでありがちな“結末に肩透かしを食らう”という非常に残念なやつ、みなさん一度は経験があるのではないでしょうか。予告映像や宣伝文句から想像していた結末との不一致から来ることがほとんどだと思います。あまりにもひどいと時間返せよとさえなります。

肩透かしにもいろいろパターンがありまして、例えば予告映像詐欺について言うと、シーンをうまいこと切り貼りして本当は大したことない作品をよさげに見せている場合と、逆に予告でいろいろ見せ過ぎてしまって本編を観た時に「だからなんやねん」となる場合と両方あります。

というわけで、最近観た映画でエンドロールが始まった時に「これで終わりかよ」とツッコんでしまった作品をご紹介します(なるべくネタバレはしない方向で)。



《実はサスペンススリラーでしたパターン》

パーソナル・ショッパー(2016)

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主人公のモウリーン(クリステン・スチュワート)は、多忙なセレブのために代わりに衣装を買い付けてきますよ、という仕事をしています。しかしこれは腰掛けの仕事であって、モウリーンの目的は他にあります。

パーソナル・ショッパーという仕事によって事件が起こるというか、確かにそれがきっかけではあるけど、話の中心にはまったく別の要素がありまして、予告ではそのことには一切触れられていません。冒頭から、え、こんな話なの?となること間違いないでしょう。セレブの煌びやかな世界の話じゃないです。まったく。

クリステンの飾り気のない男っぽい服装の姿と、一転してドレスアップした姿と、両方クールでかっこいいです。見所はそれくらい。あと軽くトップレスになってる。




《真相がさほど意外じゃないパターン》

プリズナーズ(2013)

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子供を誘拐された父親(ヒュー・ジャックマン)が警察や周りの人間を信用できず、一人で勝手に娘の捜索にあたるうちに狂気じみた行動に出るよ、という話。

まず、長げえ。
153分もあります。サスペンスものは無駄なくテンポよくコンパクトに、が基本だってことを忘れてた。観る前に気づくべきだった。

これは上述したような、予告映像がほとんどすべてを語ってしまっているやつです。犯人も途中で大体見当がつきます。確かに怒りに狂った父ちゃん役のヒュー・ジャックマンの狂気は凄まじかったけど、馬鹿なの?って思ってしまったんだよな。子供を持つ親かどうかによっても見方が変わってくるのかもしれません。

しかし事件解決に向けて奔走する刑事役のジェイク・ギレンホールが捜査に行き詰まり、暴れて髪が乱れたところは思わず、あっかっこいい、となってしまいました。




《事件勃発が遅すぎるパターン》

胸騒ぎのシチリア(2015)

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有名ロックスターの主人公マリアン(ティルダ・スウィントン)は、痛めた喉の静養を兼ねてシチリアで恋人とバカンス中。そこへ昔の男とその娘がやってきて4人で奇妙な夏を過ごすことになります。

4人が滞在する家にはプールがついていて、昼も夜も関係なくみんなやたらと泳いでいます。ヨーロッパの田舎で過ごすゆるいバカンス、なんだか気まずい関係の人間が一つ屋根の下というシチュエーションは、フランソワ・オゾンの『スイミング・プール』(2003)を彷彿とさせます。

予告映像でも宣伝コピーでも何らかの事件が起きることを匂わせているのに、事件が起きてそこからどうなるのかという展開ではありません。最後に観客に混乱を与えて終わる厄介な作品です。シリアスなはずなのにコメディみたいな感じになってしまって、こちらはどう捉えていいのかわからない。

シチリアの美しい風景にはうっとりするけれども、邦題はださい。私はこれを鑑賞中に姉に何を観ているのかと訊かれて「胸騒ぎのシチリア」と答えたところ、「何それ(笑)」と馬鹿にされました。非常に悔しかったです。←



悲しいかな、この手の肩透かしはあまりにもあるあるなので、第2弾があるやもしれません。

ファンタスティックな父ちゃん『はじまりへの旅』


どうも、こんにちは。

まもなく新学期の始まる季節ということで、本日はこちらの作品をご紹介します。個人的にはオールタイムベスト5本の中に入る作品です。


はじまりへの旅(2016)

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アメリカ北西部の森の中に暮らすある風変わりな一家の話です。一家の父ベン(ヴィゴ・モーテンセン)は資本主義社会を嫌悪し、妻と考えた独自の教育方針で6人の子供たちを育てています。子供たちは父の熱血指導によりサバイバル術を身につけ、難解な学術書を読み、学校に行かずしてアスリート並の身体能力と優れた頭脳を持っています。そんな中、病気で入院していた妻(母)の訃報が届き、彼女の葬儀に出席するため、一家は森を飛び出します。

頭の悪そうなことを言うけど、すごくワクワクする作品。

18歳になった長男の通過儀礼的なシーンから始まり、森の中のキャンプ暮らし、家族内で交わされる高度な会話の数々、知的好奇心をくすぐられるというのか、絶対何かしらググりたくなるのでスマホを近くに置いて鑑賞することをおすすめします。文化人類学に興味のある方なんかは特に楽しめると思います。

現代社会に愛想を尽かしたからといって森で暮らすのは、さすが映画という感じがあります。しかしアメリカではホームスクールも珍しくないので、あながちあり得ない話でもないのかもしれません。ベンの教えは極端すぎてお世辞にも正しいとは言えませんが、民主主義を徹底しているところ、子供たちの自主性を尊重するところはすべての親が見習うに値すると思います。

「嘘はつかない」というモットー
ベンは子供たちのどんな疑問や意見にも誠実に、時に身も蓋もない言葉で答えます。子供だから、まだわからないだろうから、という言い訳で嘘を教えたり、その場しのぎの言葉でごまかしたりせず、どんなに幼くても一人の人間として対等に扱います。

「おもしろい」は禁止用語
『ロリータ』を読んでいる娘キーラーに対し、ベンはその本は薦めてないと言いつつ、取り上げることもしません。そこから何を感じとったか、何を学んだかを自分の言葉で述べさせ、最後には「いい考察だ」と讃える。「interesting(おもしろい、興味深い)」はあいまいで無意味な言葉として、家族の中では使用禁止になっています。

自分の考えを改める強さ
家族でチョムスキーの誕生日(12月7日)を祝うことに疑問を持った次男レリアンが、「普通はクリスマスを祝う」と反抗した時、ベンは「普通って何だ? ちゃんと自分の言葉で説明しろ。納得させられたら俺も考えを改める」と言う場面があります。レリアンは言葉に詰まって説明することを諦めましたが、この場面は重要な布石になっていました。

ベンは義父や子供たち自身と教育方法を巡って次第に衝突していきます。こういう場合、ひとりよがりに「俺は間違ってない!」となりがちですが、ベンは人の意見に耳を傾け、自分にも非があったことを認めます。ベンはきちんと上記の自分の言葉に従ったわけです。

原題は『Captain Fantastic』
子供たちはベンの指導で外国語を勉強し、7歳の末っ子でさえ北京語やドイツ語を操れるようです。ベン役のヴィゴ・モーテンセンは数カ国語を話せる秀才だそうなので、これ以上ないぴったりの配役。また前述の通り、指導する立場の人間が自分の非を認めるのは簡単なことではないと思います。やはりすごい父ちゃん。「fantastic」は、すばらしい、風変わりな、という意味があります。



また、キャストが実際に仲良さそうなのも非常にかわいいんです。

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(これは兄弟6人だけのショット)

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さらに、個人的に好きなポイントを3つほど。

言語学大好きマンとしては、双子の姉妹ヴェスパーとキーラーがエスペラント語で話す場面がお気に入りです。果たして何と言っているのか、気になる限り。

ファシズムについて7歳の三男ナイが、権利章典について9歳の三女サージが言及する場面は笑える。同時にすげえなとも思いました。

そして長男のボゥドヴァンが海外へ旅に出ることを決め、みんなで空港まで見送りに行く場面。家族みんなで兄ちゃんを見送るってだけで、いいわねえって感じですが、父の言葉がアツかった。

「女性を抱く時は、やさしく、彼女の言葉をよく聞き、敬意を払え。たとえ愛してなくても」

父から息子への最高の教えじゃなかろうか。「愛してなくても」というのを言えるかどうかが重要。たぶん言えない親の方が圧倒的に多い。



生きている限り、子供に少しも接する機会のない人はいないでしょう。子育てをしている人も、これからする予定の人も、そしてまったく予定のない人も、たくさんの人に観てほしい作品です。

子育ては洗脳とはよく言ったものだ。

タスク管理できないボーイがそれによって恋愛でも痛い目を見る話『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』


どうも、こんにちは。

過去最高に長いタイトルとなりました。本日おしゃべりするのはこちらの作品。

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奥田民生に憧れる雑誌編集者(妻夫木聡)が取引先のアパレルブランド広報の小悪魔(水原希子)に翻弄される話なのですが、どちらかというと仕事の方にフォーカスが当たっていて、仕事のできないやつは当然ながら恋愛もうまくいかないよね〜という印象でした。

ぶっちゃけ、イライラした。

主人公は雑誌編集の仕事を10年やっているので、それならもっとうまいこと立ち回れよ、と思ってしまう場面が多々ありました。自分が担当を引き継いだライターが締切を守らないことで有名で、同僚から「あの人の原稿は過去何度も落としかけたから要注意」とアドバイスされ、ライター本人も「なぜかいつも締切前に事件が起こってしまって…」と言っています。ところがそんな状況で締切の翌日のデートの約束をする主人公。

正気の沙汰じゃないよね。常識のある大人ならそんなリスクのある約束はしませんよ。まあ本当に仕事のできる人はきちんと予定通りに終わらせてデートに行きますけれども、主人公はタスク管理できないボーイなのでもちろん約束を破ります。

フィクションですから、これ完璧にフラグやーんって大目に見て楽しめよって話なのかもしれませんが、それは無理だった。上記の一連の流れは完璧に仕事できない奴の言動なのに、ところどころ仕事できる風の描写もあってブレブレなのも気になりました。ラストで敏腕編集者的なキャラになってたのもなんだかな。

しかしリリー・フランキーや安藤サクラが演じた自由気ままなフリーライターたちは最高でした。センスや才能は抜群だけど、常識が著しく欠如してて「会社勤めは無理だよね、フリーでしか仕事できないよね」という感じ。あのぶっ飛び感といい、ウザさといい、ああいるいるこういう人っていうリアル感がよかったです。

そして水原希子ちゃん演じるヒロインは確かに男を狂わせる小悪魔でしたが、嫌な感じはまったくありませんでした。男を誘惑してる時は完璧にそれとわかる演技でしたから、だめなのはあれに引っかかる男の方でしょ。実際、彼女は女子会では「自分の職場の女社長がジェームス・ブラウンに見える」と言って顔真似をするなど飾らない姿を見せていて、主人公の職場の女性陣にはすこぶる高評価。

彼女がミニスカで坂を登って行くシーンは主人公と一緒にその姿を眺めてしまった。

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絶妙にパンがチラしないカメラワークは余計にドキドキした。←


大人のだらしなさ、仕事の面倒くささ、男のあほらしさが詰まっていて、今の日本社会をよく写した作品だったなと思います。社会人経験のある人なら、少なからず「あるある〜」が出てくるはず。

ワカンダに遊びに行きたい『ブラックパンサー』


どうも、こんにちは。

以前「マイケル・B・ジョーダンにはキュートとクールが混在する」で観に行く宣言していた『ブラックパンサー』、ついに観てきました。

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マイケル・B・ジョーダンかっこよかったけど、キャラとしてはぶっちゃけ今ひとつだったな…。ティ・チャラとキルモンガーのクライマックスの戦いが地味すぎて盛り上がりに欠けた。決着もものすごく地味だった。アフリカ系ヒーローの話なので、もっと身体能力の高さがわかるアクションが見たかったですね。

対外的には農業主体の途上国と思われているアフリカの一国(ワカンダ)が実は超文明国家で世界一の技術を持っていた!という設定です。事実が露見して良からぬ輩に国を狙われ国家存亡の危機に…的な展開を予想していたのですが、結局やってることは国王の座をかけて身内で争うっていう内輪揉めだった。ちとスリルが足りなかった。親族間トラブルが一番怖いとも言いますから、そこに至る過程をもう少し細かく描いてくれたら危機感も出ただろうと思うと残念です。

しかし、よかった点も複数ありました。

キャストがほぼ黒人のみのヒーロー映画ということが強く打ち出され、「黒人」という要素に注目が集まっていますが、それと同等に「女性」の活躍が目立つ作品だったなと思います。

主人公ティ・チャラ(ワカンダ国王/ブラックパンサー)は男性ですが、彼を守らんと周りに控えるのは女性ばかり。次々に新技術を生み出す天才科学者・発明家の妹シュリ、スパイとして国のために尽力する元カノのナキア、親衛隊長であり国の最強の戦士と言われているオコエ(親衛隊員はどういうわけかみんな女性)。ティ・チャラとキルモンガーを除けば、アクションを披露しているのはほぼ女性キャラクターでした。

また、伝統や歴史といった古いものを重んずる一方で、最新技術や他国のものを取り入れるという現代の理想の社会を描いていたように思います。

ワカンダの人々は基本的には民族衣装のようなものを身につけ、儀式やしきたりを守りつつ、世界各国にスパイがいたりして、外国へ出て行くことも積極的に行なっています。みんながワカンダ語と英語を巧みに操っているのも(劇中に出てくるのは王族や位の高い人ばかりですが)その表れなのかもしれません。

オコエが「これだからアメリカ人は…」とうんざりする様子を見せたかと思えば、シュリはそのアメリカ文化にどっぷりな感じもおもしろかった。画面に出てくるワカンダ文字がアルファベットに変わる演出も遊び心があってニクかった〜。

音楽に関しても、動物の大群が迫り来るような打楽器の感じ、「しーんぱーいないさー」的な雄叫びの入っている民族性あふれる音楽が流れたかと思いきや、一転してブラックミュージックの一種であるゴリゴリのヒップホップが流れたり、古いものと新しいものの融合が確かにありました。めちゃくちゃかっこよかった。

ちなみに、序盤、ティ・チャラたちが韓国の釜山へ行く場面がありますが、このチャプターはルピタ・ニョンゴが韓国語を話すボーナスラウンドです。「ウイスキーハンチャンチュセヨ(ウイスキーを一杯頂戴)」の発音がかわいかった。(つーか、シーンの最初でpsy流れてなかった?)

KPOP好きとしては非常に楽しいシーンでした。psyしかり、最近KPOPグループがアメリカのビルボードチャートを賑わせたりしていてKPOPは世界的に人気があるので、そういうのを取り入れてくるあたりもトレンドを意識しているのかなと思うとこれまたニクいね。


というわけで、ライアン・クーグラー監督の今後の課題はアクションですね。


エディ・レッドメインだって気持ち悪い役もやるよ


どうも、こんにちは。

第90回アカデミー賞授賞式が大いに盛り上がっていますが、ゴールデンラズベリー賞(通称ラジー賞)というものはみなさんご存知でしょうか。アカデミー賞がその年の最もすばらしい作品や演技に贈られるものだとしたら、ラジー賞はその逆です。最もお粗末な作品・演技を表彰しようというアメリカンジョークたっぷりのお祭りです。

このラジー賞をとると大成するというジンクスがあるとかで、まるきり不名誉というわけでもないようです。何しろ超有名俳優たちも数多く受賞しています。人気者であればあるほどアンチが多かったりもするし、つまり壮大なネタふりというか、一つの話題を提供するものと考えてもよいかもしれません。

なんと今をときめくエディ・レッドメインも、実はラジー賞受賞者。

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1982年生まれ36歳(2018年3月現在)のイギリス人俳優で、イギリスの名門イートン校では王室のウィリアム王子と同級生だったというのは有名な話。それくらいお育ちがよくていらっしゃいます。

『博士と彼女のセオリー』(2014)で第87回アカデミー賞主演男優賞を受賞。翌年『リリーのすべて』(2015)でも同賞にノミネートされ、現在はハリーポッターシリーズの新作であるファンタスティック・ビーストシリーズで主演を務めるなど、いまや世界中で人気を博しているエディ・レッドメイン。

2014年度、彼は物理学者スティーブン・ホーキングを演じて数々の栄誉を浴した一方で、ある作品では第36回ゴールデンラズベリー賞最低助演男優賞を受賞していました。それがこちら。


『ジュピター』(2014)

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マトリックスシリーズを手がけたウォシャウスキー姉弟(弟は最近女性になったらしいっていう情報は必要ないですか?)の新作SFということでしたが、作品としても第36回ゴールデンラズベリー賞最低作品賞にノミネートされるという残念な結果となりました。

エディ・レッドメインは、世界を統治する王族のひとりのバレム王役で、人を人と思わない、なんなら糧のように思っているやんごとなき身分のお方。主人公の命を狙う悪役です。

無表情で、声が小さくて、たまにものすごいキレる。

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なんか、すげー気持ち悪かった。つーかこの衣装なに(きれいな腹筋に目がいかないくらい気持ち悪い)。

ラジー賞受賞となったのは、審査員の方々の遊び心じゃないかなと思います。演技は悪くなかったです。むしろ怪演と言っていいでしょう。

作品の個人的な感想を言わせてもらうと、世界観、設定、衣装、美術など、細部まで凝っていることが特典映像を見てやっとわかりました。SFにしては127分とコンパクトでよかったのですが、本編ではせっかくの設定が出し切れていなかったので、あと10〜15分長くてもありだったかなと思います。


エディが気持ち悪い役やってる作品、もう一つご紹介します。


HICK ルリ13歳の旅(2011)

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タイトルやジャケットからすると、少女のかわいらしい成長物語かな、と思うじゃないですか。全然ですよ。確かにクロエはかわいいけど、作品としては胸くそ悪い仕上がりになっているのでご注意ください。

エディは、家出してヒッチハイクでラスベガスへ向かう主人公ルリ(クロエ・グレース・モレッツ)を助ける青年エディ役です(名前同じだね)。初めは爽やかでやさしそうな人という感じですが、少しずつ「あれ、なんか違うぞ」となってきて、最後は非常に粘着質で鳥肌ものの気持ち悪い男に成り下がりました。

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こんなにかっこいいのに。すげえよエディ。

『ジュピター』も『HICK ルリ13歳の旅』も、作品としてはあまりおもしろいとは言えませんが、エディの気持ち悪い演技は一見の価値があると思います。



気持ち悪いと連呼しまくったので、お口直しにアカデミー賞主演男優賞受賞スピーチをするかわいいエディを貼っておきます。


しかしプレゼンターであるケイト・ブランシェット様のお声のなんと美しいこと。

不死身 VS 不死身『レヴェナント:蘇えりし者』


どうも、こんにちは。

前回の記事で少々触れましたが、本日は『レヴェナント:蘇えりし者』についてお話したいと思います。


レヴェナント:蘇えりし者(2015)

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アカデミー賞監督賞、撮影賞、そしてレオ様ことレオナルド・ディカプリオがついに主演男優賞を獲得したことも話題になりました。映像、音楽、演技、すべてが重厚な仕上がりになっております。

まず最初に言っておきたいのは、この作品は冬の寒い日に観てはいけない。二時間半ずっと雪山サバイバルなので、観てるだけで寒いです。コーヒーとか体の冷えるもの飲むと最悪ですよ。ホットミルクとかココアにしよう。

物語の舞台は1823年アメリカ西部。毛皮ハンターの一団は野営地で先住民の襲撃を受け、多くの犠牲者を出します。生き残ったメンバーは自分たちの拠点である砦を目指し、厳しい雪山を進みます。

主人公のヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)が仲間に最愛の息子を殺され、その怒りを原動力に瀕死の重傷から復活して復讐の鬼と化すというストーリーです。タイトルの『レヴェナント』というのは『revenant;帰ってきた人、亡霊』という意味ですので、まあ要するに不死身ってことですね。

ヒュー・グラスの不死身列伝を時系列にまとめました(ネタバレしてますのでご注意ください)。

①砦への帰路でグリズリーに襲われ瀕死の傷を負うも一命を取り留める
②傷と寒さによる高熱にうかされても死なない
③なかなか死なないので仲間に見捨てられ、土に半分埋められて置き去りにされるもやっぱり死なない(この時に一悶着あって自分の命よりも大事な息子を仲間に殺される)
④土から這い出すが、足が折れているため移動手段は匍匐(ほふく)前進
⑤追ってきた先住民たちに見つかり、急流の川に身を任せるが、溺れない
⑥仲間に裏切られたはぐれ先住民に遭遇し、食料を分けてもらったり何かと世話になる
⑦フランス人の一団の馬を盗んで集団に追われるも、なんとか逃げおおせる
⑧しかし馬が傷を追ってしまって走れず、馬の体を捌いて中に入り、暖をとる
⑨砦に向かう途中に仲間によって発見・保護される
⑩満身創痍でありながら湯浴みと傷の治療だけして裏切り者の捜索に出る


苛酷すぎて雪山には絶対行きたくないなと思った。
でもサバイバル術は観てて楽しいですね。川に仕掛けを作って魚を捕まえたり、火打ち石で火を起こしたり、はぐれ先住民がグラスにやってあげた蒸し風呂みたいなやつもすごかった。しかし動物の死体に入って暖をとるのは嫌だな…。

さて、グラスがこうまでして生き延びたのは、息子を殺された復讐をするためです。その復讐の相手であるフィッツジェラルドを演じるのは、地上最強のしぶとい男。そう、トム・ハーディです。

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前回の記事「トム・ハーディはハードボイルドの申し子かよ」を思い出しましょう。トム・ハーディは、やる役やる役であまたの死線をくぐり抜けてきた猛者。かのジェームズ・ボンドもびっくりのタフガイです(実際に次期ジェームズ・ボンドの候補として各メディアで名前が上がっているらしい)。

雪山の極寒を生き延びた不死身か、世界を股にかける不死身か、どちらが勝つのかは作品をご覧ください。

ただ、ひとつ言わせてもらうと、最後猟銃を捨てて近接武器で戦うことになる理由をちゃんと描いてほしかったよ。弾丸が当たったら場所によっては即死ですから、殴り合うほうがおもしろいのはわかります。でも二人とも直前まで確かにライフルを持ってるんですよ。なのになんかよくわからないけど投げ捨てる。弾が詰まったとか、弾がきれた描写とか入れればよくない?(私がちゃんと観てなかっただけ?)



撮影賞をとっているだけあって、二時間半という長丁場にも関わらず、一度も眠気に襲われませんでした。終始緊迫感に包まれた展開のおかげかもしれません(大自然ロケーションは大概危ない)。冒頭、川のせせらぎが響く中でグラスとその息子が耳を澄まして獲物を狙っているシーンから、一気に物語の中へ連れて行かれた感じがします。

毛皮ハンターの隊長役のドーナル・グリーソンはディカプリオより10歳近く年下ですが、貫禄がありましたね(いつも気弱な役やってるのにね)。フィッツジェラルドに騙されていいように使われる若者を演じたウィル・ポールターは、いつも通り芋っぽくてよかった。

もう少し暖かくなってきたら、ぜひともご覧くださいませ。