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気晴らし細論

明治維新上級者向けムービー 『天外者』


どうも、こんにちは。

三浦春馬はいい俳優。それは間違いない。



天外者(2020)

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江戸時代末期、日本が攘夷か開国かで揺れ動く中、若き薩摩藩士・五代才助(後の友厚、三浦春馬)は遊女のはる(森川葵)と出会い、「遊女でも自由に夢を見たい」という彼女の思いに共鳴します。誰もが夢を見ることのできる国をつくるため、坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文らと志を共にします。



私は近年の幕末を舞台とした大河ドラマは『西郷どん』も『龍馬伝』も『花燃ゆ』も『八重の桜』も観ましたし、五代さんが出てきた朝ドラ『あさが来た』も観ましたし、その他、幕末に限らず時代劇は好きですし、明治維新に関してもそこそこ知識のあるほうだと自負しています。しかしながら、本作を観るのは歴史に詳しい人ばかりではないでしょう。あんな悲しいお別れをしたんだもの。三浦春馬のファンであれば、幕末や時代劇にまったく興味がないとしても彼の姿を目に焼き付けようと、きっと観るんじゃないかと思うわけです。

ただし明治維新ビギナーにはいかんせん不親切な本作品。あの時代に関する知識がないと完全に置いてけぼりをくらいます。そういう容赦のない作りになっています。また全体的に情緒を無視したスピーディーな展開です。もうちょっと丁寧に描くことはできなかったのか。五代友厚の一代記を描くなら、あと20分長くても許されるよ。私はファンタジーやSF以外で尺が2時間を超える映画は基本許さない主義なんですけど、全然許すよ。

例えば、五代さんが薩摩藩の武士なので、少し知識のある人なら西郷隆盛や大久保利通が出てくるだろうことは想像がつくでしょう。しかし劇中では、この人が西郷さん!そしてこの人が大久保さん! と紹介してはくれませんでした。大久保さんはわかりやく苗字で「大久保さん!」と呼ばれてるシーンがありましたが、西郷さんは「吉之助(隆盛と名乗る前に使っていた名前)」とたった一度呼ばれただけでした。ご両名の登場シーンは少なかったし、それならいっそ登場させなくてもよかった気がするのですが。

そして勝海舟にしても、こいつ、たぶん、そうなんだよな…? って感じでやっぱりちゃんと紹介してくれない。私は ”坂本龍馬と話している、江戸弁の、たぶんそこそこ地位のあるっぽい海軍関係の人” ということで勝海舟だと判断しました。小説なら文脈とか行間を読むみたいなのもわかるんですけど、そんな風に人物の特定を状況判断的に強いる時代劇ってやばくない?(ちょっと、もし勝先生って呼ばれてるシーンがあったならごめんなさい聞き逃しました)

続きまして、坂本龍馬の幕引きがあっけないことこの上ない。史実があっけない終わり方してるんだから道理といえば道理なのですが、三浦翔平が演じて、ダブル三浦ってことで準主役的なポジションなのに、そんな終わり方ある? という雑さ。弥太郎や利助が悲しみにくれているところに龍馬の暗殺シーンが一瞬の回想みたいな感じでインサートされるだけなの。幕末好きなら坂本龍馬が暗殺されたことなんて別に改めて説明されるまでもないんだけど、明治維新ビギナーからしたら何が起きたのかわからないと思う。

また、結核の描写も不親切よね。幕末好きなら、幕臣派であろうとも維新志士派であろうとも、結核についての知識は絶対あるんですよ。なぜなら新撰組の沖田総司も、長州藩士の高杉晋作も結核で亡くなっているからであります。結核のことなんて、先述した坂本龍馬暗殺レベルの基礎知識。だから五代さんが血を吐いた時に妻の豊子に「俺から離れろ」的なことを言うのも、そうだよね濃厚接触するとうつっちゃうもんね、と納得できる。でもね、当時は結核が不治の病だったことも、五代さんが結核であることすらも、劇中でははっきり言ってくれないわけよ。だからその一切合切がわからない人は「えー! なんでそんなひどいこと言うの!」って絶対思うじゃん。しかも五代さんの死因って結核でしたっけ? と観終わってから疑問に思ってググったんですよ。そしたら史実では死因は糖尿病とのことでした。え? なんで結核にしたの?

あと森川葵の演じた遊女はるは字が読めないという設定でしたが、これは甚だ疑問です。まず、はるは丸山遊郭の遊女です。長崎の丸山遊郭といえば江戸の吉原遊郭や京都の島原遊郭などとも並び称される幕府公認の色街です。見世構えや訪れる客を見るに、はるはそこそこ格式のある遊女でしょう。それならお客さんと文や和歌のやりとりもするはずなので読み書きができなきゃ商売にならない。女子教育が一般的でなかった江戸時代において、遊女は読み書きはもちろん、琴や三味線、舞などを習い、かなり教養があったと言われています。吉原遊郭の遊女はほとんどみんな字が読めたらしいですけど、丸山遊郭は違うんでしょうか?

そもそもこの遊郭にまつわる描写は何もかも曖昧でね、遊郭って一応ランク分けがあって、どのランクの見世かで料金体系も大きく変わってくるんですよ。五代さんは見世の女将に貧乏侍呼ばわりされてたけど、そんな貧乏侍が通える程度の見世なのに、はるを身請けしたイギリス人はイギリス艦隊に手を回せるほどの力のある人で、見世のランクというものがイマイチ掴めない。しかも五代さんは金も払わずにはるの部屋を訪れるシーンとかもあったんだけど、そんなことできなくない? つまみ出されると思うんだけど。



さて、気づけばここまでディス一辺倒で来てしまったわけですが、よかったシーンもちゃんとあったんでお詫びに言っておくわ。五代さんが薩摩の生家にて髷を切り落とすところは胸が熱くなりました。ああ、武士の五代才助は死んだんだなって、もう自分は五代家の人間じゃありませんって、そういうことなんだなって。武士が髷を切り落とすのは死と同義であって、死人には手が出せない。また過去との決別、良縁も悪縁も一切のしがらみを断つという意味でもある。つまり五代才助がどれだけ不届者で後ろ指さされようとも、五代家とは関係なくなるから家を守ることにもなる。

そしてこのシーンではもうひとつの覚悟が見えるんですよ。物語の序盤、五代さんは抜刀できないように自分の刀の鞘と鍔を紐で縛ります。これは人を斬らないという強い意志の表れなのですが、その刀を叩きつけて鞘を割り、刀身を出して髷を切るんです。だから五代才助が斬った最初で最後の人物が自分なわけ。武士である自分との決別もそうだし、ある意味では武士の時代との決別でもある。

そんなこんなで、もう二度と帰らない覚悟で薩摩を後にした五代才助あらため五代友厚。なのに「お前は五代家の恥さらしじゃ! 腹を切れ!」とか言ってた兄上が数年後(十数年後?)に「ハハキトク スグカエレ」ってな電報を寄越してきたのはずっこけた。帰宅許すんかい。母ちゃんが息子に会いたがってたから冥土の土産に許したってことなのかもしれないけど、それなら髷を落とすなんてドラマチックなシーンは作らないでほしかった。台無し。



結局ディスってしまった。悪い癖。

パンケーキとコーヒーとおしゃべり。君と僕と建築 『コロンバス』


どうも、こんにちは。

2021年最初に取り上げる作品はずっと観たかったやつ! DVD出てやっと観れた!



コロンバス(2017)

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モダニズム建築の街として知られるアメリカ・インディアナ州のコロンバス。講演ツアー中に倒れ意識不明の建築学者の父を見舞うため韓国からやってきたジン(ジョン・チョー)は、地元の図書館で働く若い女性ケイシー(ヘイリー・ルー・リチャードソン)と出会います。父親との確執から、自分の仕事を差し置いてまでコロンバスに留まることに疑問を抱くジンと、建築の勉強をしたいと思いながらも薬物依存症の母を置いて街を離れる決心がつかないケイシー。二人はコロンバスの様々な建築物を巡り、互いの胸の内を少しずつ吐露していきます。



本作は建築物を軸に進み、BGMが生活音中心だったり、静かで起伏の少ない穏やかな映画なので眠気を誘う危険性も大です。しかしストーリーの本質は普遍的な親子の話です。大げさでなく、感情移入できて、わかりやすい。個人的には『ショートターム』(2013)のような、引き算の上手な映画だと思いました。参考資料→多くを語らない引き算の勝利 『ショート・ターム』

ジンもケイシーも親について話す時は口が重いのですが、人に容易に話せないのはつまりそれだけ胸の内に抱いてるものが複雑で重い証拠じゃないですか。例えばジンとお父さんの間に過去何があったのか、具体的なことは最後まで明かされません。それでもジンの言動を見れば確執の根の深さは想像がつきます。ジンは韓国系アメリカ人とのことなので、おそらくアメリカで生まれ育ち、大人になってから韓国へ移り住んでいます。親から離れて海外で暮らし、連絡もほとんど取っておらず、父の入院の知らせを受けて帰ってきたけど早く韓国に戻りたがっている。

韓国では親の臨終に立ち会わないと親の魂が成仏せず亡霊になってしまうという言い伝えがある、とジンがケイシーに話す場面があります。アメリカで生まれ育ってるからなのか、ジンはその考えがあまり身近でないというか納得できてないようですが、父親を見捨てて韓国へ帰ろうものなら周りから白い目で見られるのは理解していて、世間の慣習と自分の気持ちの間で葛藤しているのがうかがえます。

また、ケイシーのお母さんの薬物依存についてもケイシーが言葉少なに語るだけで終わります。ジンが尋ねるんだけどケイシーは明らかに話したくないのが態度に出ています。しぶしぶ質問に答えるうちに苦しくて涙が出てきちゃう感じがめちゃめちゃ自然で、ケイシー役のヘイリー・ルー・リチャードソンの演技が抜群にいい。ケイシーとお母さんが一緒にいる場面は序盤からたびたびあるのですが、薬物依存については中盤まで一切語られないので普通に仲のいい親子に見えます。

この、一見まるで問題のなさそうな親子っていうのが絶妙なんだよね。お母さんは立ち直って元気に生活してるけど、いつそれが崩れるかわからないからケイシーは自分の夢を追うことができないし、少し見方を変えると、お母さんとの関係が良好だからこそ再発させたくなくて離れられないとも言える。ジレンマというか、薄氷の上に乗ってる緊張感というか。もし親子関係が悪かったらケイシーも自分のことを優先するでしょう。つらいな。

そしてすごく人間的でリアリティがあると思ったのは、人の感情の多面性というか、何事も簡単に白黒つけられない曖昧な部分を描写しているところです。ジンは建築には興味がないと言いながら、コロンバス滞在中に父親の私物である建築関係の本を読んでいたり、憎んではいても少なからず影響を受けています。また、父親の助手(教え子?)であるエレノアとの関係にしてもそう。かつてエレノアに好意を抱いていたジンはコロンバスで彼女に再会し、少し気持ちが揺らぎます。ジンは独身っぽいですが、エレノアは既婚者。大抵のドラマや映画はそのまま不倫するよな。でも本作は一味違いました。そういうところ、めっちゃ信頼できる。加えてこの一連シーンはホテルの一室にて、鏡にうつる二人をカメラが捉えてるところが秀逸。なんと憎い演出。おしゃれすぎる。

本作のメインであるジンとケイシーの関係もね、親戚でも恋人でも上司部下の関係でもない年の離れた異性って存在がまず稀有で貴重ですよね。尊い。あまり近くなくて、だけど建築という共通項があって、適度な距離感だからこそ二人は互いのことが話せた。建築が人を癒す、というようなセリフが登場するのですが、二人がコロンバスの建築物を巡る時間はまさにカウンセリングのようで、生まれ持った文化も家庭環境も自分の置かれた現状も何もかも違うのにどこか共鳴し合っている。建物の前でパンケーキみたいなもの食べてるシーンとか超エモかった。『リアリティ・バイツ』(1994)の「タバコとコーヒーとおしゃべり。君と僕と5ドル」風味でよかった。恋人じゃないけど好意はある、みたいな人と朝ごはんを食べるの、ちょっと憧れるんだよな。



最後に。ケイシーが二番目に好きな建築物を訪問する場面、初めて見た時に感動したから好きなのだそうですが、その肝心の感動した理由を話すところは無音になります。まだまだ浅い私の脳みそでは推察もできず、えー! 教えてよー! となったのですけれども、こういうのがあるから何度も観て解明しようと思うんだよね。この映画はやっぱり演出が憎いわ。先ほど登場人物たちの関係性の話をしましたが、ケイシーと図書館の同僚ゲイブの関係も付かず離れずで絶妙でさ、憎いわ。

続 Snow Man 目黒蓮という男


どうも、こんにちは。

映画について取り上げるブログとして始めたはずなのに最近映画のこと書いてねえな、あっれ〜? と思いつつ今日も映画の話じゃないんですごめんなさい。まさかあの記事の続きを書くことになろうとは思わなかった。2020年最後の議題はSnow Manの目黒くんです。

なぜ今年を締めくくる記事に目黒くんを抜擢したかというと、年明け早々、キムタクこと木村拓哉先輩のフジテレビドラマ『教場II』にメインキャストとして出演するからであります。きっとファンも増えることでしょう。目黒くんって一体どういう子なの? という疑問を持つ方が増えるでしょう。そんな方々のために、そしてブログの閲覧数を増やすために 目黒くんの情報をみなさまとシェアハピしようと思います。お勉強はできないが、非常に賢いのだということをもっと周知したい。それくらい今年私は目黒くんにドはまりしてしまったので。

まずは基本情報のおさらいです。義務教育レベルの知識もあやしい勢いの目黒くん。「お便り」が読めず、蛇は哺乳類で、太陽は西からのぼると思っていた目黒くん(なおSnow Manは全体的におつむが弱めなので太陽が東からのぼることをちゃんと知っていたのは確か三、四人だった気がする)。しかしながら、人狼ゲームなど嘘をつく系のゲームがうまいこと、女の生態をよく理解しており現実的な恋愛観を持っていること、ひいては周りをよく見て動けるすぐれた洞察力があること、これらはすでに証明済みです。参考資料→Snow Man 目黒蓮という男

賢いのはもう私の中では確実で、疑うまでもありません。ただね、目黒くんについて知れば知るほど、逆にお勉強ができない理由が見当もつかないのです。頭の使い方もうまいし、機転も利くし、自分の考えを表現するのも上手だし、もしかして勉強しなくなったからできなくなったタイプ? 小4までは勉強できたとか言ってた気がするんだけど、サッカー始めたらサッカーに夢中で、ジャニーズ入ってからはジャニーズの活動に熱を注ぐあまり勉強しなくなって、できなくなった感じ? あまりにも意味がわからないので、私が混乱する理由をご説明差し上げたいと思います。




①言葉づかいが意外としっかりしている

他人の親のことはご両親、他人の子供のことはお子さん、目上の人の発言に対してはおっしゃる。大人であれば最低限押さえておきたい言葉づかいですが、これができない人って結構多いじゃん。テレビ観てるとめちゃめちゃ思う。スノだと佐久間くんはあんまりできてないのよ。佐久間くん大好きなんだけどさ、バラエティ番組でしゃべるたびにヒヤヒヤする。あとスノはみんなリスナーからのおたより読む時にラジオネーム呼び捨てにしがち。敬称付けような。しかし、目黒くん、アホなくせにこういうのはちゃんとしてんだよ。なんでだろうね? やっぱりご両親の教育の賜物なのかな。

また、彼らのYouTubeチャンネルの中で目黒くんがフリップに「みかな(身近な)」と書いてたのはびっくりしてしまった。それくらい漢字で書けよって思うけど、ひらがなは間違えないんだ!? っていう衝撃。ひらがなで書くことないからあんまり意識しないけどさ、「みかな」って書きがちじゃない? それから意識して使い分けしてるわけじゃなさそうだしたまに間違ってることもあるけど、「いただく」と「くださる」も概ね正しく使えてるんだよな。なぜなの?

目黒くんは他者に対してのリスペクトというか、そういうものをきちんと持っているだけでなく言葉にするのも上手です。配信での公演となった10月のデビューライブでは、昔から応援してくれてる古参ファンは「支え」で、最近応援してくれるようになった新規ファンは「力」で、その二つが僕たちの原動力になってるのだと表現した目黒くん。いつの時代もいがみ合う宿命にある古参ファンと新規ファンの争いに終止符を打つかのような、どこにも敵を作らない満点のコメント。めちゃめちゃ賢い。世渡りが上手いタイプか。あっちなみに同公演で佐久間くんが「生きてればまた会えるから生きよう」って言ったのは天才だなと思いました。コロナ禍で精神的にも金銭的にも瀕死の状態に陥った2020年のオタクたちが一番求めてた言葉じゃん。




②食レポが的確

スノのメンバーの食レポは基本「うまい」だけで押し通すパワープレイタイプか、独特すぎてわかりづらいオンリーワンタイプが多いので、相対的に上手に聞こえるというのはあるかもしれません。ただそれでも目黒くんはちゃんと視聴者に伝わる言葉を使っている印象。彼らのYouTubeチャンネルで不定期開催されるメンバーの食べたいものを当てろ企画(メンバーの一人が親となり、親の食べたいものを当てた人だけが親と一緒にそれを食べることができる)を見ていると、目黒くんがいかにまともかがわかります。特にふっかこと深澤辰哉が親の回では、顕著に現れたシーンがありました。

牛カルビ肉と松茸の炒めものを食べた時の食レポ
深澤「松茸だね」「味がついてる」「肉がやばいね」
向井「シンプルにうまいね」
目黒「松茸の香り? 風味がすごい。わかります? あの松茸の独特な、それがすっごい。鼻に(抜ける)」

全然大したこと言ってないけど、食レポが一切できないポンコツたちの代わりに目黒がお仕事してる。ありがとうな。目黒くんは味だけでなく香りとか食感とか舌触りも言葉にするからよく伝わるんだと思う。文化放送ラジオ『素のまんま』で不二家のシュークリームのレポしてた時は、ラジオじゃわからない見た目についてもちゃんと言及してて本当に上手だった。




③学習能力の塊

何かの雑誌で「好きな子と添い寝したくなる瞬間は?」という質問を受けた際、「毎週火曜日かな」と答えた阿部ちゃんについて掘り下げていた時のことです(ていうかその質問なに? そんな瞬間ねえだろ。アイドルに下ネタ振れないのはわかるけどもっと有益な情報を聞き出せよ編集者)。TBSドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』にハマっていた阿部ちゃんは、劇中の「火曜日はハグの日」に感化されて、添い寝も火曜日で!という回答に至ったとのこと。

誌面では「添い寝は毎週火曜日」と言うのみで何も説明しなかったことに「俺やべえやつだな」と自省する阿部ちゃんに対し、目黒はフォローを入れていました。「毎週火曜日」という謎の答えを残したことで、ファンの人たちにずっと阿部ちゃんのことを考えさせているわけだから阿部ちゃんは上手い、と分析。お前、本当に賢いな。ていうかフォロー上手いな。

そして先日発売されたSPURの2月号で単独グラビア撮影&インタビューを受けていた目黒くんのコメントに注目です。「あ〜なるほど」で終わるシンプルな感想を言わず、一瞬、えっどういうこと?と思わせるコメントをしてファンの気を引くのが大切なのだと豪語。

こいつ学習しているぞ!?

「好きになってほしい人には、一緒にいない時にどれだけ僕のことを考えさせるかが重要なんです。その人のことを考えてるうちに「好き」って勘違いするというのは、本当にあるんですよ(笑)」(原文まま)

要は会えない時間が愛育てるのさ(©郷ひろみ)戦法で、昔から存在する常套手段ではあるけれども、目黒はそれを使いこなしている、と。目黒はロックオンした女を絶対逃がさなそうだね。何が何でも自分のものにするじゃん。かと言って「男は女の人に勝てないし、勝っちゃいけない」という持論のある彼のことですから、無理強いするタイプでもないでしょう。じりじりと確実に自分の手の内に引き入れる感じ。手練れだわ。



さて、本記事で取り上げた数々の発言を咀嚼して、目黒がネプリーグで一問も正解できなかったようなバカだなんて誰が思う? またこれも何かのインタビュー記事(ソースが曖昧で申し訳ない)ですが、「今年仲良くなった芸能人はいない。仕事現場ではどう結果を残すかしか考えてないから、誰かと仲良くなろうってところまで頭が回らない」とのこと。そういう男だよな目黒は。同時に二つのことができないと彼はよく言ってますが、それはできないんじゃなくてやる必要がないからやってないだけだと思う。目の前の仕事に全精力を注ぐことが今の自分のやるべきことだってわかってるからでしょ。

アイドルなので熱愛をすっぱ抜かれるのはタブーなんだろうけど、それでも私個人としては仕事でしんどい時に少しでも気持ちの安らぐ相手がそばにいるといいなと願っています。それこそ教場の撮影してた頃とか相当スケジュール詰まってただろうし、これからますます忙しくなるでしょう。追い詰められないようにうまく気持ちをコントロールしてほしいな。ド根性男の目黒なので精神を病むことはあんまり心配してないけど、無茶しすぎて身体を壊す可能性はあるし、羽目を外して不祥事起こそうものならお仕事も飛んでしまうし、恋人に限らず友達なり家族なりメンバーなりとうまく息抜きして楽しくたくましく健やかに仕事に邁進してほしい。とにかく私は活躍する目黒が見たいので。息の長い芸能人になってくれ。



最後に。一個気づいたんだけどさ、目黒って、弟さんが一人いるだけで、女兄弟いないの怖くない? ここまで女のことがよくわかってて、しかも女をリスペクトしてるって、絶対にお母さんの教育でしょ。お父さんの話はたまに出てくるけど、お母さんの話はほとんど聞いたことがない。目黒の母ちゃん最強説。



そろそろ記事のカテゴリに「ジャニーズ」を作ったほうがいいのかもしれない。

トランプに惑わされたらおしまい 『今際の国のアリス』


どうも、こんにちは。

本日は話題沸騰中のこちらのドラマ!



今際の国のアリス(2020)

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日がな家でゲームばかりしている無職のアリス(山﨑賢人)は、親友二人とともに繰り出した渋谷で謎の現象に巻き込まれます。突如、無人と化した渋谷の街で最初こそ解放感に浮かれる彼らでしたが、そこは夜毎開催される過酷なゲームをクリアしなければ生き残れない今際の国でした。



ストーリーとしては『カイジ』のゲーム性と『バトル・ロワイアル』の残虐性を混ぜたような感じでしょうか。図らずもドラマ後半で「考えろ、考えるんだ」「なんでだよぉぉぉ!!!!!」みたいなことを言う山﨑賢人に藤原竜也パイセンの影がうっすら見えた気がしました。シーズン2で藤原達也パイセン出てきたりしない? あながちありえない話じゃないよね。そしてキャストのみなさまが次々と容赦なく死んでいく様は非常にハリウッド的で、これは地上波じゃやらないよねと思いました。Netflixでこそできる技。

さて、今際の国にトリップするまでは若者クズ三名様がひたすら己のクズさをさらけ出すいわゆるプロローグなわけですが、さすがクズなだけあって、なんていうか、物事を理解する反射神経が鈍すぎる。人っ子一人いない渋谷の街を目の当たりにしてから、アリスが「マジかよ」という一言を発するまで約五分。随分と時間かかったな。お前がリアル世界ではまともに生きていけない理由が、もうわかった気がする。

正直一話はつまらなすぎてこれ大丈夫なんか? って思ってたんですけど、二話の鬼ごっこatマンションが始まったあたりで一変。今際の国で開催されるゲームは、毎回必ずトランプのカードによって難易度と性質が提示されることが判明。トランプの数字は難易度を、マークは性質を表しています。クラブはチームプレイ、スペードは体力勝負、ダイヤは頭脳勝負、ハートは心理戦。

おうおう、俄然興味がわいてきたぞ。

結局最終話までイッキ見したのでドラマがおもしろかったことは間違いないのですが、この”トランプのマークによる性質分け”なるものが果たして本当に適切だったのか、ドラマが進めば進むほど疑念が深まり、本日ここに記す運びとなりました。以下、ゲーム内容に関してネタバレがありますのでこれからドラマ見るよという方はご注意ください。では検証を始めます。



クラブの3のゲーム
アリスたちがわけもわからず参加した一番最初のゲームです。雑居ビルのワンフロアにて、部屋にある二つの扉のうちどちらかを選んで進み、最終的にビルの外に出られればクリア。不正解の部屋に入ってしまうと頭を撃ち抜かれて死亡します。クラブのゲームならプレイヤー同士が協力して正解を見つけるはずですが、実はこのゲームには必勝法があり、アリスの天才的な記憶力とひらめきによってクリアすることになります。性質的には紛れもなくダイヤ。仮に頭を使わずに完全運任せの二択ゲームとして進めるなら、プレイヤーの誰が扉を開けるかというハートのゲームなのでは? すでに一つ目で崩壊していたマークの法則。


スペードの5のゲーム
住宅街のマンション(というか団地?)の中でマシンガンを持った鬼から逃げつつ、一室だけ鍵の空いた部屋(じんち)を見つけてスイッチを押すことができればクリア。スペードなら体力勝負のはずですが、蓋を開けてみればアリスはみんなで協力して鬼の場所を教え合ってうまく逃げようと他プレイヤーに提案し、カルベはアグニとともに鬼退治を試み、最終的にじんちにたどり着いたのはアリスの冷静な分析によるもので、ゲームを終わらせるには二人以上のプレイヤーが協力する必要がありました。これはスペードというよりクラブだろう。


クラブの4のゲーム
トンネルの入口に停められたバスからスタートし、時間内にゴールにたどり着けばクリア。問題はゴールの場所がわからないことです。バスが燃料切れで動かないので走ってゴールに向かう御一行ですが、少し考えればバスから離れるのは得策ではないとわかるだろうに。だってさ、ゴールの場所が明確に示されてない以上、徒歩(走り)でゴールを目指すのは無謀だと思わん? 私なら最初から燃料調達してバスで移動してました。 途中でアリス自ら「こんなに走るならスペードのゲームだろ」みたいな愚痴をこぼしていましたが、それに気づけるなら最初からルールを疑えよ。これは強めにとんちの効いたゲームなので、どれかというとダイヤなのでは?


ダイヤの4のゲーム
壁に設置された三つのスイッチのうち、隣の部屋の電球に繋がっているのはどれかを当てればクリア。制限時間ギリギリまで粘ってアリスが何とかタネを見破りましたが、これは正直言って巷でよく見る問題です。私でもわかりました。こんな楽勝なゲームがビーチの幹部候補のテストなら私でも幹部になれました。 なぜゲーマーのはずのアリスがタネを知らなかったのか意味不明。一番最初のゲームのほうがよっぽど難しかったんですけど、どういうことでしょうか。



以上、ここまで検証でした。ハートのゲームに関しては概ね納得だったので特に取り上げませんでしたが、特にクラブの3と4のゲームは性質的にも難易度的にも全くもって不服。ということで調べてみたら、なんとこの二つのゲームは原作漫画とルールが違うみたいです。

なんで変えた?

改悪がすぎる。一番やっちゃだめなやつ。しかもね、ドラマの中では「クラブはチームプレイ」としか言われてないんだけど、原作では「クラブはバランス型。プレイヤー同士協力するとクリアに近づく」と説明されているらしい。どないやねん。それならクラブの4はまあまあ納得できるわ。



ちなみにカルベ役の町田啓太は金髪なんですけど、金髪はしぬほど似合ってないから『きみの瞳が問いかけている』(2020)は改めて黒髪で大正解だったわ(詳しくはこちら→リアリティを捨て去り、笑いを手に入れる 『きみの瞳が問いかけている』)。あれはマジありがとう。

とても私的な2020年楽曲ベスト5


どうも、こんにちは。

2020年も残りわずかとなりましたので、本年の音楽シーンを独断と偏見で総括したいと思います。2018年はKPOPベスト5でしたが、2019年は華麗に企画をなぎ倒し、2020年はKPOPに限定せずに参ります。というか単純にKPOPを以前ほど聴かなくなっただけです。最近はNCTとモネクしかチェックできてない。

というわけで、以下、順不同です。



WayV - Bad Alive


この曲に関しては、以前記事を書いたのでそちらを読んでいただければ私がいかにハマっているかおわかりいただけると思います。→WayVのおかげで中国語にも手を出そうとしている節操なしは私です

テンちゃんのCメロが最高。私が言いたいのはそれだけです。





米津玄師 - 感電


ファンク大好き。イントロだけでMAXぶちあがる。TBSドラマ『MIU404』の主題歌であるこちらの曲は歌詞が404のコンビとリンクしててやばいとか言われておりますが、そんなの関係ねえ。歌詞どうこう以前に曲が最高なんだよ。なかなかの暗い展開にこの明るいファンクがインサートされるそのちぐはぐ感が切なくってぐっとくる。特に青池さん回の4話に勝る使い方はないよね。この曲はあの回が一番輝いてた。米津玄師の曲は今まであんまり好きじゃなかったのですが、こういうのも書ける人なんだなって知って米津すげえと思いました。ちなみに米津の曲はテンポの取り方が独特で自分で歌うとなんか変な感じになりません? 私がリズム感ないのか?





iri - Sparkle


もうね、イントロのインパクトがすごい。先ほどの『感電』と肉薄する強さです。小説は冒頭、漫才は掴み、音楽はイントロ、何事も最初が肝心。最初の印象で全体の出来の70%くらい決まるんじゃないか。近未来感とレトロ感、両方あるのはどういうことなんだろう。あとは息継ぎするポイントがわからないくらいつらつらと続く歌詞が心地よくて、気づいたら一曲終わってる。iriの曲では『fruits』も好きなのですが、あれは2018年リリースなので本日の議題にのせられないのが残念です。





藤井風 - キリがないから


藤井風という新進気鋭のミュージシャンがいるのは知っていた。曲もいくつか聴いたことがあった。しかし先日観戦しに行ったBリーグの会場で流れてるのを聴いて、初めて藤井風のパワーを感じた。なんかうまく言えないけどパワフルで媚びてなくてめちゃめちゃかっこよかった。そして「気づけば二十歳は遠い過去 いや夢? マボロシ」という歌詞に戦慄した。そうなんだよね。気づけば二十歳は遠い過去なんだよ。怖い話。





NCT U - Misfit


10月に始動したNCT2020の曲がどれもこれもクオリティ高くて度肝を抜かれています。NCTはいつも想像の上を行く。思い返せば『Kick it』もリリースされたのは今年の始めだったし、NCTの曲は全部いい。あれ? 2018年と同じこと言ってるな。とまあ、そんな中で私が『Misfit』を推すのはただヒップホップが好きだからです。新メンバーであるソンチャンのラップを今回初めて耳にしたわけですが、ちょっとGiriboyに似てる気がして前途有望だなと思いました。この曲で音楽番組に出てくれないのはなぜなの?





ベスト5に入らなかった次点の話をすると、以前から申しておりますようにジャニーズの曲にはあんまり惹かれないことが多いんですが、Snow Manの『KISSIN' MY LIPS』は結構好きです。全編英語詞、Diorのタイアップ曲ということもあって、ハブ空港にて出国手続きを済ませた後に立ち並ぶ免税店の匂いがする。聞くところによると、作曲・編曲に関わってるのが韓国の方らしいので、ある意味ではKPOPに近いのかもしれない。ぶっちゃけ歌の入ってないインストゥルメンタルが最高(え?)。

それからモネクことMONSTA Xさんの3rdアルバム『FATAL LOVE』はなかなかよろしいです。98点の曲はないけど、軒並み80点くらいで久々の名盤なのではないかと思っています(超えらそう)。




なんか、こうやって並べるとやっぱり私の好きな曲って傾向が偏ってるな?